
SDGsという言葉が世間に浸透して久しいですが、近年のビジネスではさらに一歩進んだESGやGX実現に向けた取り組みが重視されています。
ESGやGXにおいては、単なる社会貢献の域にとどまらず、投資家や優秀な人材から選ばれるための工夫や施策が必要不可欠です。
そこで今回はオフィス改装の観点から、ESGやGX経営を実現するためのポイントをまとめました。
成長戦略の一環としてオフィス移転やオフィス改装を考えている方はぜひ参考にしてください。
INDEX
1.ESG・GXとは?現代オフィスに求められる要素
2.E(環境)とGXに配慮した省エネ性の高いオフィスづくりのポイント
3.S(社会)に配慮した社会的責任を担うオフィスづくりのポイント
4. G(ガバナンス)に配慮したオフィスづくりのポイント
5.まとめ
1.ESG・GXとは?現代オフィスに求められる要素
ESGとは、企業が長期的に成長するために必要な環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に配慮した経営・事業活動のことです。
それぞれの単語の頭文字を取ってESGと呼ばれています。
ESGは、もともと投資活動における概念の一つでしたが、さまざまな環境問題や社会問題への配慮およびコーポレートガバナンス(企業統治)の向上を目指す経営は中長期的なリターンを見込めることから、昨今は企業経営においても注目される考え方となりました。
一方のGXとは、Green Transformationの略称で、化石燃料中心の経済・社会や産業構造を、温室効果ガスを生み出さないクリーンエネルギー中心に移行する試みのことです。
国ではエネルギーの安定供給や経済の成長、温室効果ガスの排出削減の同時実現を目指せる取り組みとしてGXを推進しています。
GXについては企業に対し、一部の取り組みを義務化していますが、企業側にとってもESGおよびGXを意識した経営はメリットが多いことから、義務ではなく積極的に独自の施策を行うところも増えてきています。
2.E(環境)とGXに配慮した省エネ性の高いオフィスづくりのポイント
ESGのE(環境)やGXでは、環境への影響に配慮したオフィスづくりが要となります。
ここでは、具体的な取り組みを2つのポイントにまとめました。
省エネへの取り組み
環境になるべく負荷をかけないためには、既存の設備を省エネ性の高いものに交換したり、省エネをサポートする新たな設備を導入したりする試みが有効です。
例えば、オフィス内で使用する電力量や太陽光発電パネルによる発電量を計測できるモニターを設置設置します。ほかにも、照明をLEDに取り替える、より効率的な空調設備を導入するといった方法があります。
このような取り組みは環境負荷の軽減だけでなく、オフィス全体のエネルギーコストの削減にもつながります。
バイオフィリックデザインの導入
バイオフィリックデザインとは、空間に自然の要素を採り入れることで人々の健康や幸福の向上を目指す手法のことです。
例えば、リフレッシュスペースやミーティングスペースに広い窓を設置して太陽光が降り注ぐ環境を整えます。ほかにも、観葉植物を置いて緑化を図る、風の通り道を意識したレイアウトに変更するといった方法があります。
このような取り組みは、照明や空調の電気代の節約につながるだけでなく、オフィスで働く人々の心身を癒やす効果も期待できるため、労働生産性の向上も見込めるでしょう。
3.S(社会)に配慮した社会的責任を担うオフィスづくりのポイント
企業の社会的責任や、そこで働く人への配慮を意識したオフィスを作るためのポイントを2つご紹介します。
ABWやウェルビーイングを意識したデザイン・レイアウト
働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受け、現代オフィスでは業務内容や気分に合わせて多様な働き方ができるABWや、働く人の心身に配慮するウェルビーイングといった価値観が重視される傾向にあります。
具体例として、以下のような取り組みが行われています。
- 集中ブースの設置
- オープン型ミーティングスペースの導入
- リフレッシュスペースの充実
- 利便性・快適性を両立するオフィス家具の選定
視線や音が気にならない集中ブースの設置や、コミュニケーション活性化を促すオープン型ミーティングスペースの導入は「自宅では仕事に専念できない」「一人で仕事をしているとモチベーションが下がる」といったテレワークならではの課題を解決する有効な策です。
また、リフレッシュスペースを充実させることは、前述したバイオフィリックデザインと同じく、従業員のモチベーションや労働生産性の向上につながります。
さらに、オフィスで使用するデスクやチェアなどの家具を見直すのもおすすめです。
一人ひとりの体形に合わせて高さを調整できるデスクや、人間工学に基づいたチェアなどを採り入れれば、長時間のデスクワークによる疲労を軽減できるでしょう。
家具については、リユースやリサイクル材を上手に採り入れたものを選ぶことで、E(環境)への配慮にも役立ちます。
ユニバーサルデザイン・バリアフリーの採用
年齢や性別、身体的な特徴などにかかわらず、さまざまな人材が各々の能力を最大限に発揮できるよう、ユニバーサルデザインやバリアフリー設計の採用を検討してみましょう。
具体的には、多目的トイレの設置や段差の解消、車いす対応エレベーターの設置など。
また、通路の幅を拡張するなど動線の適切化に取り組むケースも多々見られます。
4.G(ガバナンス)に配慮したオフィスづくりのポイント
ガバナンスは、企業の透明性や信頼の構築に必要不可欠な要素です。ガバナンスに配慮したオフィスづくりは顧客や取引先からのイメージアップにつながるとともに、リスクマネジメントにも役立つという一石二鳥の効果を期待できます。
ここでは、具体的な取り組みのポイントを2つご紹介します。
空間セキュリティの整備
空間セキュリティとは、部外者の侵入や盗難といった物理的な脅威を防ぐために行う防犯のことです。
オフィスには、取り扱いに注意が必要な機密情報や個人情報が保管されているため、不審人物の侵入や盗難などへの対策を行う必要があります。
具体的には、防犯カメラの設置やセキュリティレベルに応じたゾーニングの実施、パーティションや間仕切りを活用した目隠しなどの対策が有効です。
また、重要な書類や物品が保管されている部屋への入退室をICカードなどで管理する設備・システムの導入を検討してみても良いでしょう。
このような取り組みは部外者による被害だけでなく、従業員のうっかりミスによる書類紛失や物品の持ち出しといったリスクを防ぐ対策にもなります。
BCPの徹底
BCPとは、大規模な災害やパンデミックなどによって甚大な被害が発生した際でも、事業を継続させるために行う取り組みのことです。
BCPが不十分だと、有事の際にハード面・ソフト面の両方に支障を来して事業が停滞したり、従業員の安全を確保できなかったりする恐れがあります。
このような災害リスクを防ぐために、消防用設備の充実・強化や、パンデミックに備えたゾーニングの検討、家具やOA機器の転倒防止対策などを徹底することが大切です。
また、有事の際に従業員がスムーズに避難できる動線になっているか、非常口や通路付近に邪魔なものが設置されていないか、といったレイアウトの見直しも併せて行っておくと良いでしょう。
【施工事例】株式会社SANN様 多摩センターオフィス

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- ■施工時期
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- 2025年9月
■施工面積
約58坪
■お客様のご要望
とにかく明るい空間にしたい。
■デザインの工夫
・色で分ける空間設計:エリアごとに心理効果のある色を使い分ける「カラーゾーニング」を提案。
・安心感を生むアクセント:事務スペースの柱にコーポレートカラーを取り入れ、親しみやすい印象を演出。
・温かみのある動線:木目調の素材を効果的に取り入れ、明るさの中にホッとする安心感が広がる空間を実現。
■この事例のURL
【東京都多摩市】福祉施設の運営事業|色分けゾーニング。心理的に働きやすい就労支援 施設 – 株式会社サン・プランナー
5.まとめ:ESG・GX経営を意識したオフィスづくりにチャレンジしてみよう
近年は、持続可能な社会を目指すSDGsへの取り組みだけでなく、より企業の評価や価値を高めるためのESG・GX経営に注目が集まっています。
ESGやGXを意識したオフィスづくりは企業のイメージや信頼性の向上につながるだけでなく、コスト削減や従業員のモチベーションアップ、労働生産性の向上、災害対策など、さまざまなメリットがあります。
ESG・GX経営に特化したオフィスづくりの方法は複数ありますが、オフィスの面積や予算などによって取り組み方は異なるため、専門家のアドバイスを受けながら、ESG・GX経営を加速化させるオフィスづくりにチャレンジしてみましょう。
サン・プランナーは東京・名古屋を中心に、オフィスのレイアウト・プランニングから内装工事、電気・通信インフラ、家具販売、引越し、原状回復まで、オフィスに関するあらゆる事業を展開しています。
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