多くの企業が生産性を向上させるため、オフィス内に仮眠室を導入しています。
仮眠室を効果的に利用できれば、従業員の能力発揮を促し作業効率の向上が可能です。
本記事では、オフィスに仮眠室を導入するメリットや、設置する際のポイントを紹介します。
INDEX
1.オフィスに仮眠室を設ける必要性
2.オフィスに仮眠室を設置する4つのメリット
3.オフィスに仮眠室を設置する際の課題
4.オフィスに仮眠室を設置する際のポイント
5.まとめ
1.オフィスに仮眠室を設ける必要性
フルタイム労働者の労働時間は長く、時間外労働も多くなりがちなため、睡眠不足に悩む方が少なくありません。
睡眠不足は健康に悪影響を与えるだけでなく、業務効率の低下をもたらすので注意が必要です。
近年は就業時間中の仮眠が注目されており、オフィスに仮眠室を設ける企業が増えてきました。
実際に、GoogleやAppleなど世界的な大企業でも、オフィスに仮眠室を導入しています。
仮眠室の導入によって従業員の睡眠不足を解消できれば、健康維持や作業効率の向上が期待できるでしょう。
2.オフィスに仮眠室を設置する4つのメリット
オフィスに仮眠室を導入すれば、企業と従業員の双方にさまざまなメリットがあります。
ここでは、オフィスに仮眠室を設置する4つのメリットを紹介します。導入を考えている方はぜひ参考にしてください。
・従業員の健康維持につながる
オフィスに仮眠室があれば、従業員の健康維持につながります。
残業や休日出勤が多い場合、十分な睡眠が取れていない従業員もいるでしょう。
睡眠不足が続くと、心身に疲れが溜まり健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に睡眠不足によるストレスは、うつ病や適応障害など心の病の要因となるため注意しなければなりません。
しかし、オフィス内に従業員が自由に使える仮眠室があることで、睡眠不足の改善が期待できます。
・作業効率を向上できる
オフィスに仮眠室を導入することで、従業員の作業効率を向上できる可能性があります。
1995年にNASAが実施した研究によると、昼に26分間の仮眠を取ると認知能力が34%、注意力は54%向上するという結果が得られました。
このように、仮眠はパフォーマンスや学習能力を向上させるため、GoogleやNIKEなど欧米企業を中心に推奨されています。
必要に応じて休憩が取れる仮眠室があれば、脳をリフレッシュできるので作業効率を向上させられるでしょう。
・企業のイメージが高まる
オフィスに仮眠室を設置して従業員が働きやすい環境を整えることで、企業のイメージを高められます。
企業にとって仮眠室の存在は、採用活動を行う際のアピールポイントです。
従業員の健康を大切にしていることで、優秀な人材に応募してもらえる可能性が高まります。
就業時間中の仮眠を積極的に推奨する企業はまだ少ないため、他社との差別化にもなるでしょう。
企業ブランディングの観点からも、仮眠室の導入を検討するのがおすすめです。
・効率良く休憩ができる
仮眠室では体を横にして過ごせるため、従来よりも効率良く休憩ができます。
例えば、外回り後の疲れた体で事務作業を行う場合は、普段よりも集中力が低下しやすいですが、
お昼休憩時に仮眠室を利用できれば、効率良く体力を回復できます。
実際に仮眠を取らなくても、横になって目を閉じているだけで疲労の軽減が可能です。
短時間でも楽な体勢で休憩ができれば、リフレッシュした状態で午後からの業務にも取り組めます。
3.オフィスに仮眠室を設置する際の課題
前述したように、オフィスに仮眠室があればさまざまな恩恵が受けられます。
しかし、オフィスに仮眠室を設置する場合、メリットだけでなく解決すべき課題もあるので事前に把握しておきましょう。
ここでは、オフィスに仮眠室を設置する際の課題を解説します。
・就業時間が長引く可能性がある
仮眠の時間が長すぎると、通常よりも就業時間が長引く可能性があるので注意が必要です。
仮眠を導入した結果、就業時間が後ろ倒しになり残業時間が増えたケースもあります。
残業時間が増えると従業員のプライベートな時間が圧迫され、帰宅後の就寝時間が遅くなる恐れがあるため、根本的な問題の解消になりません。
また、1人の従業員が仮眠室を長く使うことで他の従業員が使えず、不満の声が挙がる可能性もあります。
就業時間が長引かないように、仮眠室の利用管理が大切です。
・熟睡が作業効率の低下につながる場合がある
仮眠室があると休憩を効率良く取れますが、熟睡することで逆に作業効率の低下につながる場合があります。
長時間の仮眠を取った結果、起きた後で頭がぼんやりしてしまった経験がある方は多いでしょう。
前述したように、適度な時間の仮眠は脳をリフレッシュさせ、作業効率の向上が期待できますが、熟睡しすぎるとかえって効率が落ちてしまうので注意が必要です。
そのため、仮眠室を導入する場合は、適度な時間で起きられるような工夫をしましょう。
4.オフィスに仮眠室を設置する際のポイント
オフィスに仮眠室を設置するだけでは、さまざまな課題が生まれる可能性があります。
ここでは、オフィスに仮眠室を設置する際のポイントを紹介します。
・仮眠室は業務スペースと離して設置する
オフィスに仮眠室を導入する際は、業務スペースと離れた場所に設置するようにしてください。
業務スペースと仮眠室が近いと、物音や話し声が気になって眠れない場合があります。
仮眠室での熟睡は避けるべきですが、リラックスして休憩ができないのも問題です。
仮眠室を導入しても居心地が悪いことが原因で利用する従業員が少なければ、オフィスに導入した意味も薄くなってしまうでしょう。
また、仮眠室ではパーティションを活用して、一人ひとりのパーソナルスペースを確保できるようにしてください。
・利用時間に制限を設ける
熟睡を避けるために、仮眠室の利用時間には制限を設けることが大切です。
一般的に、仮眠の時間は30分までが適切と言われています。
30分以上の仮眠を取ると、集中力が低下して作業効率が下がる可能性があるので注意が必要です。
仮眠室の利用時間は30分までとルールを設定するのがよいでしょう。
また、いつも同じ従業員が仮眠室を利用することで、他の従業員が休憩できなくなる恐れがあります。
仮眠室を公平に利用してもらうために、予約制にしておくのもおすすめです。
・快適に仮眠できる環境を整える
オフィスに仮眠室を導入する際は、快適に仮眠できる環境を整えることも重要です。
仮眠時間を30分以内とする場合、完全に横になれるようにするのはおすすめしません。
熟睡を避けつつ快適に仮眠を取ってもらうには、ベッドに約30度の傾斜を付けるのがおすすめです。
また、仮眠室が明るすぎると、なかなか眠れず睡眠の質が低下する恐れがあります。
仮眠室のスペースごとに照明を調節できるようにし、アイマスクを用意することで、光を気にせず快適に仮眠してもらえるでしょう。
・音の大きさに考慮する
仮眠室では音の大きさにも考慮する必要があります。
例えば、ある従業員が30分以内に仮眠を切り上げるためにアラームを設定すると、起床時のアラームの音で他の従業員の眠りを妨げるかもしれません。
音量によっては、業務スペースまで聞こえる可能性もあるでしょう。
そのため、起きる際に使うアラームには、バイブレーションタイプの目覚まし時計を利用するようにルールとして決めておくのがおすすめです。
バイブレーションなら枕元で振動するため、周りに迷惑がかからずに済みます。
・清潔に利用するためのルールを決めておく
仮眠室はさまざまな従業員が利用するので、清潔に利用するためのルールを決めておいてください。
例えば、衛生面を考慮して枕に直接触れないように、タオルを敷いて使用することをルールとして周知するのがおすすめです。
使用後は除菌スプレーを散布しておけば、他の従業員が快適に利用できます。
また、仮眠室を清潔な状態に保つには、定期的な清掃も必要です。
利用者が意識してきれいに使えるように、利用時のルールを細かく決めておきましょう
5.まとめ:オフィスに仮眠室を設置して作業効率を高めよう
オフィスに仮眠室を導入すると、企業と従業員の双方にさまざまなメリットがあります。
ただし、場合によっては残業時間の増加や仮眠の取りすぎによる集中力の低下などの課題もあるため、仮眠室を設置する際は慎重に準備しなければなりません。
前述したようなポイントを押さえていれば、従業員が仮眠室を利用して効率的に休憩できるようになります。
仮眠室の利用に関するルールを決めて、従業員の作業効率を高めましょう。
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