近年の日本の夏は酷暑といわれており、オフィスにおける暑さ対策は欠かせません。
一般的にはエアコンなどの空調設備が思い浮かびますが、エネルギー価格が高騰している今、「電力消費を抑えつつ快適な環境を維持したい」と考えている企業も増えています。
そこで今回は、夏に向けて取り入れたい省エネと節電を意識したオフィスレイアウトや内装の工夫をまとめました。
「夏場の電気代に悩まされている」「クールビズだけでは対策が不十分」と感じている担当者の方はぜひ参考にしてください。
INDEX
1.節電と快適性を両立!夏の暑さ対策に効果的なレイアウトのポイント
2.オフィスの暑さ対策にかかるコストを抑える方法
3.まとめ
1.節電と快適性を両立!夏の暑さ対策に効果的なレイアウトのポイント
電気代の高騰を抑えつつオフィス環境の快適性を維持するには、現状を把握し、レイアウトの見直しを行うことが効果的です。
ここでは、節電と快適性の両立を実現するために把握したいことと、オフィスレイアウト見直しの具体的なポイントを6つご紹介します。
まずはオフィス内の温度差を把握する
同じオフィスでも場所によって暑さや寒さの感じ方が異なることがあるため、まずはオフィス内の温度差を把握することが大切になります。
オフィス内の温度差は、熱源との距離や空調の効き方によって室温にむらが生じるためです。
以下のような場所では、体感温度に差が出やすい傾向です。
| 他よりも暑さを感じやすい | 他よりも寒さを感じやすい |
|---|---|
|
|
特に複合機は消費電力が大きく、周辺温度が上がりやすい点に注意が必要です。
また、空調設備そのものが古い場合、冷暖房の効きに偏りが生じやすくなります。
このような室温のむらを解消しないと、空調の設定を調節しても「暑い」「寒い」という不満が出やすくなるため、まずはオフィスの要所に温度計を設置して状況を可視化しましょう。
場所ごとの温度を計測して把握すれば、暑さや寒さの原因を追求しやすくなり、適切な改善策を立てやすくなります。
遮熱対策を行う
窓から差し込む日差しはオフィス内の温度を上昇させる大きな要因となるため、遮熱対策を行うことも効果的です。
具体的には、以下のような遮熱対策を検討してみましょう。
- ブラインドの設置
- 窓に遮熱または断熱フィルムの貼付
- 断熱性能の高い窓への交換
ブラインドは室内側ではなく、可能であれば窓の外側に設置するのがポイントです。
室内側に設置すると太陽光によってブラインド自体が熱くなり、それ自体が熱源になる可能性があります。
また、窓に遮熱フィルムや断熱フィルムを貼付するのも効果的です。
遮熱・断熱フィルムは窓に貼り付けるだけで日差しを跳ね返す、あるいは熱の移動を防ぐ特殊フィルムです。
夏場の暑さ対策なら遮熱フィルムで十分ですが、断熱フィルムは冬の冷気の侵入も抑えてくれる作用があり、冬場の省エネ対策にも役立ちます。
ただし、断熱フィルムは遮熱フィルムよりも単価が高く設定されているため、どちらを選ぶかは冬の節電効果や予算を基に決めると良いでしょう。
フィルムよりもさらに高い効果を求める場合は、窓そのものを断熱性能の高いタイプに交換する方法もあります。
断熱窓とはペアガラスやトリプルガラスなどの複層ガラス、あるいは特殊な金属膜で表面をコーティングした高性能ガラスを採用した窓です。
断熱窓を設置すると、外からの熱が室内に伝わりにくくなり、温度上昇を効果的に防げます。
パーテーションで空間をゾーニングする
広いオフィスの空調効率を高めるには、空間を適切にゾーニングすることが大切です。
例えば、パーテーションを活用してエリアを分け、熱が発生しやすい場所に冷気を集めるといった工夫ができます。
先のステップで把握した室温のむらを参考に配置を検討すれば、より効果的なゾーニングが実現しやすくなるでしょう。
なお、可動式のパーテーションを使えば気軽に設置場所を変更できるため、季節やオフィスの状況などに合わせた柔軟なレイアウトが可能になります。
リフレッシュスペースの設置
休憩や気分転換に役立つリフレッシュスペースは、一時的に暑さをしのぐ場所としても活用できます。
疲労が蓄積すると熱中症のリスクも高まるため、このようなスペースで適度に休息を取ることは健康管理の面でも有効です。
予算に余裕があればドリンク設備を整えたり、塩分補給用の食品や冷却グッズを用意したりするのも良いでしょう。
照明をLEDに切り替える
LED照明は白熱電球や蛍光灯よりも省エネであることは広く知られていますが、実は光源自体の発熱量が少ないことも特徴です。
オフィスの照明をLEDに交換すれば、照明による室温上昇を抑えられ、結果的に空調負荷の軽減にもつながります。
サーキュレーターやダクトファンの導入
室内の空気循環を改善するには、サーキュレーターやダクトファンの導入が効果的です。
冷たい空気は下にたまりやすい性質があるため、サーキュレーターやダクトファンを空調の対角線上に設置し、床付近にたまった冷たい空気をエアコンの送風口に向けて送り出すように循環させるのがポイントです。
冷気がオフィス内に均一に行きわたるようになれば、空調の設定温度を下げなくても快適な空間を維持しやすくなります。
なお、オフィスの広さによってはサーキュレーターやダクトファンの複数台の設置が必要になる場合もあります。
それぞれの適応畳数をチェックした上で、自社のオフィス面積に適した性能の製品や台数を導入しましょう。
2.オフィスの暑さ対策にかかるコストを抑える方法
オフィスの暑さ対策は省エネの一環として電気代削減に役立つ一方で、設備導入などの初期費用が発生します。
このようなコスト負担をできるだけ軽減したい場合は、以下の方法を検討してみましょう。
補助金・助成金を活用する
各自治体が実施している補助金・助成金制度を活用するのがおすすめです。
例えば東京都では、エネルギー効率化の専門家派遣を受けた事業所を対象に、省エネルギー診断報告書に記載された省エネ設備の導入にかかった経費の2/3以内(最高3,000万円)を助成する制度があります。[注1]
このような補助金・助成金を利用すれば、暑さ対策にかかる初期費用を抑えつつ、省エネによるランニングコスト削減も期待できます。
なお、オフィスの暑さ対策に活用できる補助金・助成金の有無や要件は自治体によって異なるため、事業所の所在地にある自治体窓口で事前に確認しておくことが重要です
[注1]公益財団法人 東京都中小企業振興公社「令和7年度オフィスビル等のエネルギー効率化による経営安定事業」
相見積もりでコストを比較する
オフィスレイアウトの変更に伴う内装工事や設備工事の費用は業者によって大きく異なるため、複数社に見積もりを取り、より条件の良いところを選ぶとコスト削減につながります。
また、設備工事や内装工事が多岐にわたる場合は、レイアウト設計から施工までワンストップで依頼できる業者を選ぶと、手間の軽減とともにトータルコストの最適化にもつながるでしょう。
トータルコストや手間の節約になるでしょう。
3.まとめ:夏のオフィスの暑さ対策で省エネと快適性の両立を目指そう
気温が上昇しやすい夏場は暑さ対策が不可欠ですが、単に空調の設定温度を下げるだけでは電気代の高騰を招く可能性があります。
また、室内に温度差がある状態では「冷え過ぎ」といった不満が出ることもあるため、オフィスレイアウト全体を見直し、室温のむらを解消することが重要です。
暑さ対策は省エネ対策にもつながりますが、補助金や助成金を活用する、相見積もりでコストを比較する、ワンストップ業者に依頼するといった工夫を行えば、コスト負担をより軽減することが可能です。
「暑さ対策で省エネ化を進めたいけれど、具体的にどうすれば良いか分からない」という場合はオフィスレイアウトの専門家に相談してみることをおすすめします。
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