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2026/03/05コラム

海外オフィスのトレンドを日本に採り入れるには?日本仕様への工夫が必要な理由と導入時のポイント・注意点

海外のトレンドを意識したオフィスは、デザイン性や働きやすさなど多くの魅力を兼ね備えているため、「ぜひ自社にも採り入れたい」と考えている方は多いでしょう。

しかし、海外オフィスと日本のオフィスでは、文化や地理などに違いがあるため、そのまま導入すると失敗する可能性が大きいです。

そこで今回は、海外オフィスのトレンドを導入する際に押さえておきたいポイントや注意点をまとめました。

 

INDEX


1.海外オフィスのトレンドを日本のオフィス向けに工夫すべき理由

2.海外オフィスのトレンドを日本に導入するためのポイント・注意点

3.まとめ

 

1.海外オフィスのトレンドを日本のオフィス向けに工夫すべき理由


海外オフィスのトレンドを日本のオフィスに導入する際、工夫が必要になる理由は大きく分けて3つあります。

 

・文化の違い

海外では個を重んじる風潮が強いため、働く場所にも一人で集中できるスペースが求められます。

例えば、海外オフィスでは完全個室ブースあるいはパーティションなどで区切った半個室ブースなどのスペースが充実しており、各々のブースは従業員が好きにアレンジして良いことになっています。

ブースで区切られていると他の従業員とのコミュニケーションが取りにくくなりますが、海外ではチャットやメッセージなどを用いたオンライン上のやり取りが主流であり、ワークスペースでの対面コミュニケーションを重視していないため、大きな課題にはなっていないようです。

一方の日本では、個よりも組織やチームワークといった集団を重んじる風潮が根付いています。

近年は個を尊重し、評価する企業も増えてきていますが、「一丸になる」「協力する」という仲間意識は依然として根強く残っています。

その考え方・価値観はオフィスレイアウトにも反映されており、日本のオフィスでは長らく部署やチームごとにデスク同士をくっつける島型と呼ばれるデスク配置が一般的でした。

近年では海外を手本に個室ブースを設けたり、フリーアドレス制を導入したりするところも増えてきましたが、従来の日本のオフィススタイルから、いきなり海外のスタイルに変更すると、戸惑いやストレスを感じる従業員が出てくる可能性があります。

 

・法規制の違い

海外と日本では建物に関する法規制に違いがあります。

特に注意したいのは建築基準法や消防法で、海外オフィスのトレンドをそのまま導入すると、何らかの法規制に抵触する恐れがあります。

法律に違反するとペナルティを受けるリスクがあるのはもちろん、災害など万が一の事態が発生したときに大きな被害が生じる原因になることもあるため、日本の法律や条例に適しているかどうかしっかりチェックしましょう。

 

・面積の制約

日本は海外諸国の中でも土地代やオフィスビルの建設コスト、建物の運用管理費などが高い傾向にあるぶん、オフィス全体の面積が狭くなりがちです。

そのため、海外オフィスのレイアウトをそのまま日本のオフィスに当てはめようとすると「十分な執務スペースを確保できない」「リフレッシュスペースを設ける余裕がない」といった問題に直面する恐れがあります。

例えば海外ではフリーアドレス制が主流ですが、デスク同士をくっつける島型に比べると1席あたりのスペースが大きくなるため、従業員全員の席を設置できなくなる可能性があります。

海外オフィスの最新トレンドについて、詳しくは以下の記事で説明していますので、併せてご覧ください。

https://sunplanner.jp/news/8839/

 

2.海外オフィスのトレンドを日本に導入するためのポイント・注意点


以前ご紹介した「海外オフィスの最新トレンドをチェック!日本でも採り入れたいアイデア3選」をベースに、海外オフィスの最新トレンドを日本のオフィスに導入するときのポイント・注意点をまとめました。

 

・個と集団を両立させるための工夫を採り入れる

出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを実現するには、出社したくなるオフィス=マグネットオフィスづくりを意識する必要があります。

組織やチームワークを重んじる日本人は、他の従業員とのコミュニケーションを求めて出社するケースが多いため、個として働きやすい環境を整えるとともに、帰属意識や組織としての一体感が芽生えやすい交流の場を設けてみましょう。

例えば、オープンなミーティングスペースを設けていつでも好きなときにコミュニケーションを取れるようにする、チャットやメッセージ機能に特化したコミュニケーションツールを導入して気軽にやり取りできる環境を整えるなど。

また、一日のうち決まった時間に社内コミュニケーションを取る場を設けるなど、対面型の交流をしやすいルールを採り入れるのも一つの方法です。

 

・バイオフィリックデザイン導入時は防火性のチェックを

海外では業務内容や従業員の気分に合わせて、働き方や働く場所を自由に選ぶABWと、従業員の心身を健やかに保つウェルビーイングを組み合わせたオフィスづくりがトレンドになっています。

その一環として近年注目されているのが、オフィスのあちこちに観葉植物を設置し、緑のある空間づくりを行うバイオフィリックデザインの採用です。

例えば個室ブースやリフレッシュスペースに観葉植物を採り入れることで、ストレスを感じにくいワークスペースを確保したり、より癒やし効果の高いリフレッシュスペースを実現できると期待されています。

ただし、観葉植物を設置する際は防火基準に配慮しなければなりません。

建築基準法や消防法では、火災や地震といった災害が発生した際、建物内部にいる人が速やかに避難できるよう、避難経路となる出入り口の機能を確保することを義務づけています。[注1]

そのため、個室ブースやリフレッシュスペースの出入り口付近に観葉植物の鉢などを設置する際は、開閉の妨げにならないかどうか気を付ける必要があります。

場合によっては建築基準法や消防法違反に問われる可能性があるため、バイオフィリックデザインを採用する際はレイアウトを慎重に検討しましょう。

[注1]国土交通省:Ⅲ 災害に備えるにあたっての関係法令等の解説 p3

 

・遊び心の採り入れ方に注意

海外では出社するのが楽しくなるマグネットオフィスづくりの一環として、オシャレな空間デザインを採り入れるのがトレンドになっています。

遊び心の採り入れ方は多種多彩ですが、代表的な例としてオフィス全体を赤や青、黄色といった原色系の鮮やかなカラーで彩るというスタイルがあります。

ただし、日本では落ち着きのある和のイメージに親しみを感じる人が多いことから、オフィスのあちこちに派手な原色を採り入れると「落ち着かない」「目がちかちかする」といった不満が出てくる可能性があるでしょう。

特に床材や壁のクロスは面積が大きいぶん、派手な色合いばかり使うとかえって居心地の悪い空間になる恐れがあります。

遊び心を採り入れつつ、日本人にとって居心地の良い空間にしたいという場合は、原色系をアクセントカラーとして採り入れるなど、色の配分に気を配るようにしましょう。

以上、海外オフィスのトレンドを日本に採り入れる際のポイントや注意点をご紹介しましたが、最先端のトレンドを日本向けに工夫するのは簡単なことではありません。

工夫の方向性を誤ると、思ったような結果が得られなかったり、コストを無駄に費やしたりする原因になります。

特にオフィス移転やレイアウト変更を初めて行う場合は、プロの意見を参考にしながら設計・デザインした方が失敗のリスクを低減できるでしょう。

オフィス移転・レイアウト変更を請け負っている業者は複数ありますが、海外オフィスの導入ポイントは設計・レイアウト・内装など多岐にわたるため、プロセスの全行程をお任せできるワンストップサービス業者に依頼するのがおすすめです。

ワンストップサービス利用のメリットや魅力について、詳しくは以下の記事で説明しています。

併せて参考にしてみてください。

 

3.まとめ:海外オフィスのトレンドを採り入れるときは日本に合わせて工夫しよう


海外と日本ではオフィスを取り巻く事情が異なるため、海外オフィスのトレンドをそのまま日本のオフィスに採り入れようとするとさまざまな問題に直面します。

場合によっては期待していた効果を得られなくなる恐れがあるので、海外オフィスのトレンドを導入する際は、日本の地理や文化、法律などに合わせて工夫しましょう。

「海外オフィスの良いところを採り入れたいけど日本ではどのように導入すれば良いだろう?」といった不安や悩みがある方は、オフィス移転・レイアウト変更のプロに相談して設計・デザインを考えるのがおすすめです。

サン・プランナーは東京・名古屋を中心に、オフィスのレイアウト・プランニングから内装工事、電気・通信インフラ、家具販売、引越し、原状回復まで、オフィスに関するあらゆる事業を展開しています。

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