オフィス内装工事を初めて行うとき、やはり気になるのは費用の問題でしょう。
内装工事にかかる費用は、オフィスの規模や工事の内容、施工業者などによって大きく異なるので一概にいくらと断言はできませんが、事前におおよその相場を知っておけば予算を立てやすくなります。
そこで今回は、オフィス内装工事の費用相場をご紹介するとともに、工事のコストをなるべく抑える方法や、見積もりを取り寄せる前に確認すべきポイントをまとめました。
「見積もりを取る前に大体の費用相場を知りたい」「内装工事のコストを抑えるコツを知りたい」という方はぜひ参考にしてください。
INDEX
1.【物件別】オフィス内装工事にかかる費用の相場
2.オフィス内装工事の費用内訳
3.オフィス内装工事のコスト削減方法
4.オフィス内装工事の見積もりでチェックすべきポイント
5.まとめ
1.【物件別】オフィス内装工事にかかる費用の相場
オフィス内装工事にかかる費用は、居抜き物件か、スケルトン物件かによって大きく異なります。
居抜き物件とは、前のオフィスのレイアウトや設備が残ったままになっている物件のことです。
オフィス家具や什器などをそのまま再利用できるので、設備・備品の購入代や搬入費用を省けることから、トータルの施工費を大幅に節約できます。
居抜き物件の費用相場は再利用の度合いにもよりますが、坪単価15万円~40万円程度が目安となっています。
一方のスケルトン物件とは、建物の構造だけが残っている物件のことです。
骨組みの状態からデザイン・レイアウトするので、前述した居抜き物件よりも自由度が高く、イメージ通りのオフィスを創りやすいところが利点です。
ただし、床や天井、壁を一から施工する必要がある他、設備や什器も全て自分でそろえなければならないため、居抜き物件よりも費用は割高になります。
坪単価の目安は40万円~60万円程度と考えておくと良いでしょう。
もちろん、上記はあくまで目安であり、実際の坪単価は内装工事の内容や施工業者によって変動します。
詳しい費用を知りたい場合は内装工事業者に相談し、プランに応じた見積もりを作成してもらいましょう。
2.オフィス内装工事の費用内訳
オフィス内装工事の坪単価には、さまざまな費用が含まれています。
主な内装工事の費用内訳は以下の通りです。
| 工事の種類 | 内容 |
|---|---|
| 仮設工事 | 養生や足場などの設置 |
| 軽鉄工事 | 天井や壁などの下地組み工事 |
| ボード工事 | 下地に石膏ボードを貼り付ける工事 |
| パーティション工事 | 間仕切り壁や可動式パーティションの設置 |
| 電気設備工事 | 照明やコンセントの設置 |
| 空調設備工事 | エアコンや換気設備の設置 |
| 通信機器設備工事 | 通信インフラ設備の設置 |
| 給排水設備工事 | 給水管・排水管設備の設置 |
| 消防設備工事 | 火災報知器やスプリンクラーなどの設置 |
これらは基本的に坪単価に含まれているため、通常は追加費用を支払う必要はありません。
ただし、オフィスのイメージに合わせてオリジナルの家具(造作家具)などを作成してもらう場合や、デザイン性の高い照明、特殊な防音工事などを行った場合は別途費用となるケースが多いので注意しましょう。
3.オフィス内装工事のコスト削減方法
オフィス内装工事のコストをできるだけ節約したいときに実践したい方法を6つご紹介します。
・居抜き物件や既存の設備を活用する
設備や什器が残っている居抜き物件を利用したり、移転前のオフィスで使っていた既存の設備を活用したりすれば、新しい設備・什器の導入にかかる費用を大幅に節約できます。
ただし、再利用する設備や什器については、状態を確認しておくことが大切です。
状態の悪いものをそのまま利用すると、短期間で不具合や故障を起こし、業務が滞ったり、修理代がかさんだりする可能性があります。
場合によっては最初から新しい設備・什器を購入した方が安上がりになることもあるので、居抜き物件や既存設備の選定は慎重に行いましょう。
・使用素材のグレードにメリハリをつける
同じ内装工事でも、使用する素材によって坪単価は大きく変わります。
全ての素材をハイグレードなもので統一すると、デザイン性や機能性は上がりますが、価格も割高になってしまいます。
そのため、使用素材のグレードを選ぶときはあらかじめ場所ごとに優先順位をつけ、適材適所の素材を割り当てていくのがおすすめです。
例えば、社外の人が出入りするエントランスや、従業員が長時間働く執務スペースにはハイグレードな素材を選び、倉庫や資料室など人の出入りが少ない場所にはグレードを落とした素材を使うのがおすすめです。
どのグレードを選べば良いか悩んだときは、内装工事業者に予算や優先順位を伝えると、ニーズに合った素材の選び方についてアドバイスしてもらえるでしょう。
・スケジュールに余裕を持たせる
急な仕様変更や施工手配を行うと、上乗せ料金が発生する可能性が高くなります。
どれほど綿密に立てた計画でも、途中で何らかの問題やトラブルが発生すると遅延が発生する恐れがあるので、内装工事のスケジュールはある程度余裕を持たせて作成しましょう。
スケジュールにゆとりがあれば、物件選びや引っ越しのタイミングも図りやすくなり、より良い条件でオフィスを移転させやすくなるというメリットもあります。
・複数の業者から相見積もりを取る
内装工事の条件が同じでも、依頼した施工業者によって工事の費用に差が出ることは少なくありません。
コストを節約したいのなら、複数の業者(3社程度)から見積もりを取り寄せ、提示された条件をじっくり比較してみましょう。
相見積もりを取ることで、自社が計画しているオフィス内装工事のおおよその費用相場がわかるため、相場より大幅に高い金額を提示する業者を見分ける際の判断材料にもなります。
なお、見積もりを比較するときは施工費用だけでなく、内訳もきちんと確認することが大切です。
内容をよく確かめずにコストのみで判断すると仕上がりやアフターフォローの面で不満を抱く原因になるので注意しましょう。
見積もりのチェックポイントについて、詳しくは次章で説明します。
4.オフィス内装工事の見積もりでチェックすべきポイント
オフィス内装工事の費用が適切かどうか見極めるために、見積もりでは以下のポイントをチェックしましょう。
・工事の範囲・内容をチェック
見積もりには費用とともに、工事の範囲や施工内容が記載されています。
その内訳を一つひとつチェックし、必要な工事が網羅されているかどうか確認しましょう。
詳しい内訳が記載されておらず、「工事一式」などとまとめてある場合は要注意です。
一式の中に本来必要な工事内容が含まれていなかった場合、後からオプションなどと称して追加費用を請求される可能性があります。
また、気付かない間に不要な工事が含まれている可能性もあるので、内訳が詳細に記載されている場合でも、不明な点があれば遠慮せずに質問しましょう。
誠実な業者であれば見積もりの内容について丁寧かつ迅速に答えてくれるはずです。
逆に、曖昧な答えが返ってきたり、レスポンスが遅かったりする業者はあまり信頼できないので、施工依頼は避けた方が良いかもしれません。
・保証・アフターフォローをチェックする
見積もりをチェックする際は、保証の有無やアフターフォローの体制についても確認しておきましょう。
保証やアフターフォローがないところは、物件の引き渡し後に不備が見つかった際、修繕が有料になってしまう可能性があります。
保証の内容や、適用期間などは業者によって異なるので、見積もり金額を比較する際はこれらの要素も含めて総合的に判断することが大切です。
5.まとめ:オフィス内装工事を計画する際は事前に費用相場をチェックしておこう
オフィス内装工事にかかる費用は、居抜き物件の場合は坪単価15万円~40万円程度、スケルトン物件の場合は坪単価40万円~60万円程度が一つの目安とされています。
ただし、実際の費用は選んだ物件やオフィスの規模、施工内容などによって大きく変わります。
事前に費用相場を確認し、詳細な費用が知りたい場合は、内装工事業者から見積もりを取り寄せましょう。
サン・プランナーは東京・名古屋を中心にオフィスのレイアウト・プランニング、インテリア・内装工事、電気系統・通信工事、電話・OA機器販売、オフィス家具販売、引越し、原状回復工事、オフィスツール、採用効率向上オフィスの事業内容を展開しています。
「電源コンセントや分電盤設置工事」・「照明器具設置工事」・「エントランスや外壁などの照明器具設置」・「LED電球を使用した省エネルギー・低コストのご提案・工事」・「空調設備工事」・「セキュリティ工事」・「サーバー移設・新設」・「VPN・無線LANの架設」等、オフィスづくりをサン・プランナー1社だけで全てを終わらせることができます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございます。






