近年、オフィスでBGMを流す企業が増えていることをご存知でしょうか。
音楽は店舗などで流すものというイメージを持たれがちですが、実はオフィスで音楽を流すと、労働生産性の向上や仕事へのモチベーションアップなど、さまざまな効果を期待できるといわれています。
働きやすいオフィスづくりを目指すのであれば、BGMの導入を検討してみるのもよいでしょう。
今回は、オフィスで音楽を流すことで期待できる効果や、オフィスBGMを導入する際のチェックポイントについて解説します。
INDEX
1.メリットがたくさん!オフィスで音楽を流すことによって得られる効果
2.オフィスに音楽を導入する際にチェックしたいポイント5選
3.まとめ
1.メリットがたくさん!オフィスで音楽を流すことによって得られる効果
オフィスで音楽を流すことで期待できる効果は大きく分けて6つあります。
・仕事への集中力が高まるマスキング効果
マスキング効果とは、同じ周波数の音が重なったときに、片方の音が聞こえにくくなるという現象のことです。
オフィスでは、キーボードを叩く音や紙をめくる音、人の話し声などさまざまな雑音が絶えず鳴り響いていますが、人によってはこれらの雑音が気になって仕事に集中できないこともあります。
オフィスに音楽を流すことで、同じ周波数帯の雑音が和らぎ、仕事への集中力が高まることが期待できます。
・ストレスの緩和
心地よい音楽には、心の疲れやストレスを和らげる効果があります。
特にヒーリングミュージックやクラシック音楽などには、α波と呼ばれる脳波を引き出す作用があり、心身の状態を整えたり、自律神経の乱れを改善したりする効果があるといわれています。
仕事を長時間続けていると、心身ともに負担がかかってストレスを感じやすくなりますが、オフィスに音楽を流すことで、リラックスした状態で仕事に取り組めるでしょう。
・従業員のモチベーションアップ
リズム感のある音楽をオフィスで流すと、気持ちが自然と前向きになり、仕事へのモチベーションがアップしやすくなります。
現代日本は少子高齢化の影響によって慢性的な人手不足に陥っているため、従業員一人あたりの労働生産性を高めることが大きな課題となっています。
オフィス音楽で仕事への意欲を向上させれば、従業員の業務がはかどり、人手を増やさなくても会社全体の生産性を向上させることができるでしょう。
特に週の初めである、月曜や火曜は仕事へのモチベーションが下がりやすいため、リズミカルな音楽を流すのがおすすめです。
・コミュニケーションの活性化
静まりかえったオフィスでは人の声が周囲に響きやすいため、従業員同士で気軽に会話しにくい雰囲気になりがちです。
オフィスに音楽を流していれば、人の声や会話が目立ちにくくなるため、声をかける際の心理的なハードルが下がります。
その結果、従業員同士のコミュニケーションが活発になり、組織としての一体感やチームワークの向上も期待できるでしょう。
・企業のイメージアップ
会社のエントランスや応接室などで音楽を流すと、社外から訪れた人に対して居心地のよい空間を提供でき、企業のイメージアップにつながる可能性があります。
また、商談中にリラックスできるBGMが流れていれば、会話が弾みやすくなり、仕事にもよい影響を与える可能性が高くなります。
さらに、オフィス音楽はブランディングに役立てることも可能です。
例えば、親しみやすいカジュアルな社風をアピールしたい場合はライトなポップスを流す、上品で知的なイメージを与えたい場合はクラシック音楽を選ぶなど、企業カラーに合った音楽を選ぶことで、社外に自社のブランドイメージを定着させることもできます。
・タイムマネジメントに活用できる
タイムマネジメントとは、日常業務における時間の使い方を最適化し、業務効率を高めるための時間管理術です。
時間を無駄なく、効率的に使えば、労働生産性の向上やコストの削減などに役立つといわれています。
タイムマネジメントのやり方はさまざまですが、オフィス音楽もその一つです。
例えば、始業前や休憩前、終業前にそれぞれ特定のBGMを流すようにすれば、従業員は時計を見なくても、「もうすぐ休憩だな」「あと1時間で退社だから仕事に切りをつけないと」といった風に、時間を意識しながら行動できるようになります。
時間をうまく使えるようになれば、無駄な残業なども減らすことができ、コスト削減や従業員の負担減などの効果を見込めるでしょう。
2.オフィスに音楽を導入する際にチェックしたいポイント5選
オフィスで流す音楽は何でもよいというわけではなく、目的や業務内容に合わせて慎重に選ぶ必要があります。
ここではオフィスに音楽を流す際に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
・業務の妨げにならない音楽を選ぶ
オフィス音楽はあくまで背景の一つなので、あまり自己主張の強いBGMを流すと、かえって業務の妨げになってしまう恐れがあります。
例えばロックやアップテンポなクラブミュージック、ヒップホップなどは集中力を削ぐ原因になりやすいので、控えた方がよいでしょう。
オフィス音楽の定番としては、ジャズやクラシック、ヒーリングミュージックなどが挙げられる他、川のせせらぎや小鳥のさえずりなどの環境音を流すのもおすすめです。
・著作権に注意
音楽には著作権があるため、使用する際は原則として著作権者から許可を得る必要があります。
営利を目的としないケース(音楽を聴くのは従業員のみ)であればこの限りではありませんが、社外の方が訪れる機会が少しでもある場合、無許可でオフィス音楽を流すと著作権法に抵触する恐れがあります。
著作権のリスクなしでオフィス音楽を流したい場合は、以下いずれかの方法で音楽を選ぶようにしましょう。
・著作権者が著作権を放棄しているフリー楽曲を選ぶ。
・著作権保護期間が終了(著作権者の死後70年以上が経過)している楽曲を選ぶ。
・サービス会社が著作権管理を行っているサブスクリプションサービスを利用する。
・時間帯や季節に応じて選曲を変える
毎日、一日中同じBGMを流していると、従業員がマンネリを感じてしまい、音楽の効果が薄れてしまう可能性があります。
そのため、オフィスに流す音楽は時間帯や季節ごとに選曲を変え、新鮮味やメリハリを持たせるようにしましょう。
例えば、始業前や午前中はやや軽快でリズム感のある音楽を流し、休憩時間はリラクゼーション効果の高いヒーリングミュージックを選ぶなどの方法があります。
季節に合わせて選曲する場合は、夏をテーマにした楽曲を流したり、冬はクリスマスにちなんだ曲を選んだりすることで、オフィスにいながら季節感を演出できます。
・音量調節は適切に
どれだけ目的や業務内容に合った音楽を選んでも、音量調節が適切でなければ、期待した効果を得られません。
音量が大き過ぎると気が散って仕事に集中しにくくなったり、電話や人の声が聴き取りにくくなったりする可能性があります。
逆に音が小さ過ぎるとよく聞こえず、音楽の効果が薄れることもあります。
適切な音量はオフィスによって異なりますが、一般的に40~50デシベル程度なら「聞こえるが、会話に支障がない」レベルとされているため、一つの目安にするとよいでしょう。
一度音楽を流してみて、従業員に音量について意見を聞いてみるのもよいかもしれません。
・音環境に配慮する
音は環境によって大きく左右されるため、オフィスBGMを導入する際は、音楽を流すのに適したオフィスデザインを考えることが大切です。
特に重視したいのは音響設備の導入で、どの位置にどのくらいのサイズのスピーカーを設置するかによって音の聞こえ方は大きく変わります。
場所によって音楽の聞こえ方に差が出ると、従業員全員に対して一律の効果を発揮しにくくなるため、音環境は念入りに設計しましょう。
3.まとめ:オフィスにふさわしい音楽を流して労働環境を改善しよう
オフィスで業務内容や目的に合った音楽を流せば、集中力の向上やストレス緩和、モチベーションアップ、コミュニケーションの活性化など、さまざまなメリットがあります。
ただし、適当に選曲するとかえって逆効果になったり、法に抵触してしまうこともあるため、楽曲を選ぶ際は業務の妨げにならないか、著作権法に違反していないか、音量調節は適切か、などに十分配慮しましょう。
また、オフィス音楽の効果を最大限に発揮できるよう、音響設備の導入にもこだわることが大切です。
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