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2025/06/05コラム

女性が働きやすいオフィスとは?ジェンダー視点で考える4つの環境改善案

女性活躍推進法の施行により、企業には女性が働きやすい職場環境の整備が求められるようになりました。

この法律は、女性が能力を十分に発揮できる環境づくりを後押しするものであり、オフィス環境の担当者にとっても、ジェンダー視点での職場改善がますます重要なテーマとなっています。

多様な人材が長く働ける職場を実現するためには、制度面だけでなく、日々のオフィス環境や運用の見直しが欠かせません。

本記事では、女性が働きやすいオフィスをつくるメリットと実際の環境改善策、活躍しやすさにも着目した制度・取り組みまで広く解説します。

 

INDEX


1.女性が働きやすいオフィスをつくるメリット

2.女性が働きやすいオフィス環境の改善案

3.女性が働きやすいオフィス環境を整えるコツ

4.女性が働きやすい職場制度・取り組み

5.まとめ

 

1.女性が働きやすいオフィスをつくるメリット


女性が快適に働けるオフィス環境を整備することは、企業全体にとってプラスとなる可能性があります。

3つのメリットを確認していきましょう。

 

・女性従業員の定着・離職防止

快適で配慮の行き届いたオフィス環境は、女性従業員の会社への満足度を高め、定着率の向上につながります。

物理的な不便さやストレスは、日々の小さな負担として蓄積し、「この職場で長く働きたいかどうか」という意識に影響を与える可能性があります。

例えば、女性専用の休憩スペースや清潔なパウダールームなど、細やかな配慮があれば、働き続けたいと思える要素の一つとなるでしょう。

働きやすい環境を提供することは、優秀な女性人材の流出を防ぐことにつながります。

 

・生産性・モチベーションの向上

女性が快適に働ける環境を整えることは、生産性やモチベーションの向上にも貢献します。

働きやすい職場では従業員が仕事に集中しやすく、パフォーマンスが高まる傾向があるためです。

清潔なオフィスや使いやすい設備が整った職場は、従業員の満足度を高め、業務効率がアップにつながるといわれています。

女性に配慮したオフィス環境の整備は、従業員のパフォーマンス向上において重要な要素となるでしょう。

 

・職場全体の活性化・コミュニケーション強化

女性が働きやすい環境づくりは、職場全体の活性化やコミュニケーションの活性化につながります。

多様な視点が入ることで、新しいアイデアが生まれやすくなり、組織の創造性が高まる効果が期待できます。

また、誰もが意見をいえる雰囲気づくりは、職場の風通しを良くし、組織全体のコミュニケーションの質を向上させるでしょう。

 

2.女性が働きやすいオフィス環境の改善案


ここからは、女性が働きやすいオフィス環境にするための具体的な改善策を4つ紹介します。

 

・トイレ・パウダールーム・更衣室の充実

女性が快適に働くためには、トイレやパウダールーム、更衣室の整備が欠かせません。

女性用トイレの個室数を十分に確保することに加え、清潔さを保つための定期的な清掃や備品の補充を強化しましょう。

メイク直しのためのスペースや姿見、ソファなどを備えたパウダールームを設け、女性従業員が快適に身だしなみを整えられるようにすると良いでしょう。

また、更衣室では、プライバシーに配慮したロッカーの設置や着替えスペースの確保を検討してみましょう。

これらの設備の充実は、女性従業員が快適に一日を過ごすための基本的な配慮となります。

 

・給湯室・休憩スペースの設置

給湯室や休憩スペースの設置も、女性が働きやすいオフィスには重要です。

手作りのお弁当を持参する女性も多く、給湯室があれば、スープなどをその場で仕上げられます。

電子レンジや冷蔵庫を備えた給湯室は、夏場のお弁当の保存や温めにも便利で、より重宝されるでしょう。

また、快適なソファを備えた休憩スペースは、ランチタイムや短い休憩の質を高め、心身のリフレッシュにも役立ちます。

さらに、女性が気兼ねなくくつろげるよう、男性の視線を気にせず利用できる女性専用の休憩スペースを設けるのも一案でしょう。

 

・プライバシーに配慮したパーソナルスペースの確保

オープンオフィスが主流となっている今、プライバシーへの配慮は職場環境づくりにおいて重要です。

自分だけの空間や周囲の視線を遮れる場所があることは、快適に働く上で大きなポイントになります。

例えば、集中作業に適した個室ブースや電話応対用のスペース、オンライン会議用の防音スペースなどを設けることで、プライバシーを保ちながら業務を行える環境が整います。

また、パーテーションやデスクスクリーンを活用することで、周囲の視線を気にせず仕事に集中できる環境づくりが可能です。

 

・オフィス家具・設備の見直し

オフィス家具や設備も、ジェンダーの視点を含めて見直すと良いでしょう。

体格や筋力には個人差があり、一般的な設計がすべての人にとって快適とは限りません。

特に椅子は、女性の平均的な体格に合わせて座面の高さに調整できるタイプを選ぶのが理想です。

また、デスクの高さも昇降式を導入したり、収納スペースの位置を背の高い女性にも配慮したりするなど、オフィス設備の観点からできる改善策は多々あります。

 

3.女性が働きやすいオフィス環境を整えるコツ


実際にオフィス環境を整備する際に、意識したい2つのコツを紹介します。

 

・女性従業員の声を積極的に取り入れる

女性が働きやすいオフィス環境を整える上で重要なのは、実際にその場で働く女性従業員の声にしっかりと耳を傾けることです。

理想的に見える環境でも、実際の利用者のニーズと合っていなければ意味がありません。

アンケート調査や座談会を開催する、あるいは個別のヒアリングを行うなど、さまざまなアプローチを検討してみましょう。

現場のリアルな声を基に、優先順位を付けて改善を進めることが、より効果的な環境整備につながります。

 

・清潔さ・快適さを重視する

オフィスの清潔さや快適さは、女性従業員が働きやすいと感じる上で重要なポイントです。

定期的な清掃はもちろん、空調管理や適切な照明の設置など、基本的な環境整備が欠かせません。

特に見落とされがちなのが、においへの配慮です。

一般的に、女性は男性よりもにおいに敏感とされており、ごみ箱周辺や共有スペースの消臭対策、十分な換気の実施が快適な職場づくりに役立ちます。

さらに、季節に応じた適切な温度管理も重要です。

男女で体感温度に差があるため、冷暖房の設定温度や風向きなどにも配慮し、誰もが快適に過ごせる空間を目指しましょう。

 

4.女性が働きやすい職場制度・取り組み


物理的なオフィス環境だけでなく、それを支える制度や企業の取り組みも、女性が働きやすさを実感できるようにするために重要です。

オフィス環境の改善とともに検討したい職場制度や取り組みを解説します。

 

・テレワークやフレックスタイム制度

テレワークやフレックスタイム制度は、柔軟な働き方を実現し、仕事とプライベートの両立をサポートするための有効な手段です。

特に、育児や介護と仕事の両立が必要な方にとって、時間や場所に縛られない働き方は大きなメリットとなります。

在宅勤務によって通勤時間が削減されれば、その分を家事や育児、自己啓発などに充てられるでしょう。

また、フレックスタイム制度を導入することで、子どもの送り迎えや通院などの際に、仕事のスケジュールを柔軟に調整することが可能になります。

このような制度の導入は、「子どもや家族の事情で仕事を抜けにくい」といった悩みを抱える女性従業員の離職防止と、生産性向上の両面で効果が期待できるでしょう。

 

・産休・育休・介護休業制度の充実

法定基準を上回る産休・育休制度や充実した介護休業制度の整備も、女性が働き続けられる環境づくりには欠かせません。

単に休暇取得を認めるだけでなく、復帰後の受け入れ体制まで考慮した制度設計を意識してみましょう。

例えば、時短勤務制度や在宅勤務との組み合わせ、復帰前の研修プログラムなどを用意することで、スムーズな職場復帰をサポートできます。

また、これらの制度を実際に活用しやすくするためには、申請しやすい雰囲気づくりも大切です。

 

・厚生労働省の認定制度を活用

働きやすさだけでなく、活躍のしやすさも重視する企業は、厚生労働省が設けている認定制度を活用することも一つの方法です。

「えるぼし認定」や「くるみん認定」といった制度は、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定するもので、自社の取り組みの客観的な評価につながります。

認定取得を目指す過程で、自社の現状を分析し、課題を明確にする機会が得られるのもメリットの一つです。

また、認定を受けることで、企業イメージの向上や優秀な人材確保への効果も期待できるでしょう。

 

5.まとめ:女性が働きやすいオフィス=男性も働きやすいオフィス


女性が働きやすいオフィス環境を整備することは、結果としてすべての従業員にとって働きやすい環境をつくることにつながります。

多様な身体的特性に配慮した設備や、ライフイベントと仕事の両立を支援する制度は、性別を問わず多くの従業員にとって価値あるものです。

ジェンダー視点で職場環境を見直すことは、単に法令遵守のためだけでなく、企業の持続的な成長と発展のために不可欠な取り組みでしょう。

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