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2025/02/03コラム

2025年のオフィストレンド予測!2024年から振り返るオフィス設計の変容

働き方の多様化が加速する中、オフィスの役割は大きな転換期を迎えています。

2024年は、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが定着する一方で、オフィスへの出社回帰も進みました。

この流れの中で、オフィスには従来の「仕事をする場所」という役割を超えた、柔軟性と快適性が求められるようになっています。

本記事では、2024年のオフィストレンドを振り返りながら、2025年に予測される新たなトレンドを紹介します。

これからのオフィス戦略を検討する上で、ぜひ参考にしてください。

 

INDEX


1.オフィスに求められる価値の変容

2.2024年のオフィストレンド振り返り

3.2025年に予測されるオフィストレンド

4.まとめ

 

1.オフィスに求められる価値の変容


時代の経過と共に、求められるオフィスは変化しています。

これまで、リーマンショックや阪神・淡路大震災、新型コロナウイルスの流行といった大きな出来事は、人々の働き方にも影響を及ぼしてきました。

特に新型コロナウイルスが蔓延した直後は、感染リスクを考慮して出社を控え、リモートワークやテレワークを取り入れる企業が増えました。

2023年に新型コロナウイルスの分類が第5類に引き下げられて以降、オフィスへの出社回帰が見られるようになったものの、リモートワークやテレワークを継続している企業は少なくありません。

出社率は緩やかに上昇しつつも、公益財団法人 日本生産性本部の調べによると、2023年に「リモートワークに満足している」と答えたワーカーは8割以上にも上ります。[注1]

出社しなくても満足に業務ができると考える従業員に対して、オフィスに出社する価値をどうつくるかが企業の課題になっています。

[注1]公益財団法人 日本生産性本部「第13回 働く人の意識に関する調査 調査結果レポート

 

2.2024年のオフィストレンド振り返り


2024年は、働き方の多様化が進展する中、オフィスの在り方が大きな変革を遂げた年でした。

リモートワークの普及に伴い、オフィスは単なる職場から、働き方を支え、個々のニーズに応える場へと進化したのです。

以下では、2024年に注目を集めたオフィストレンドを振り返り、それぞれのテーマがどのように企業の成長や働き方の改善に寄与したのかを解説していきます。

 

・リモートワークへの対応

2024年は、リモートワークに対応するオフィスづくりを進めた企業が多い傾向にありました。

具体的には、次のような取り組みが挙げられます。

・防音性の高い会議室の設置
・半個室ブースの設置
・ワークスペースの縮小

リモートワークに対応するオフィスづくりにおいて、一つの軸になったのがオンライン会議への対応です。

オンライン会議をスムーズに行うためには、まずオンライン環境下での会議に適した設備やスペースが欠かせません。

例えば、防音性の高い会議室や半個室ブースなどです。

また、リモートワークの普及に伴い、ワークスペースや従来の会議室を縮小・削減する傾向も見られました。

縮小・削除したスペースをオンライン会議対応のスペースに変化させることも、トレンドの一つです。

 

・コミュニケーション・集中エリアの両立

2024年は、リモートワークを取り入れながらも、週に数日間は出社するというハイブリッドワークを取り入れる企業も増加しました。

そのような状況下で、オフィスのトレンドになったのが、コミュニケーションと集中が両立するオフィスです。

在宅勤務に慣れてしまうと、人が多く集まるスペースでは集中力が削がれてしまうという従業員が増えました。

一方で、せっかく同じ社内にいるならコミュニケーションを取りたいという声も上がったのです。

その相反する課題を両方解決するために、多く取り入れられたのが、オープンスペースと集中ブースを兼ね備えるオフィスです。

オープンスペースを活用して交流を促進しつつも、集中ブースを設けるなどの対策が講じられました。

さらに、オープンスペースには、視線が合わない・音を遮断するなどの工夫などを取り入れ、プライバシーを重視しつつもコミュニケーションが活性化するオフィスが誕生したのです。

 

・快適性と健康への配慮

快適性や健康など、従業員の居心地の良さに配慮したオフィスも、2024年のトレンドの一つです。

リモートワークやハイブリッドワークの普及に伴い、従業員個々が働く場所をある程度選べる時代となりました。

そのような状況下で、在宅勤務ではなくオフィス勤務が選ばれるには、居心地が良いと思ってもらわなければなりません。

居心地の良いオフィスを目指す上で注目されたのが、緑を積極的に取り入れた空間設計やエコフレンドリーな材料の使用などです。

緑を随所に取り入れたオフィス空間は従業員のリフレッシュにもつながり、生産性の向上も目指せるトレンドの一つになりました。

また、エコフレンドリーな材料の使用は、従業員の健康にも環境負荷にも配慮できる選択肢として人気を集めました。

 

・フレキシブルなワークスペース設計

2024年のオフィスでは、フレキシブルなワークスペース設計も重視されました。

具体的には、リモートワークやハイブリッドワークへの対応のため、固定席を無くし、形状や配置を自由に変えられる可変的な家具を導入する企業が増えたのです。

オフィスで活用できる可変的な家具には、例えばキャスター付きのパーテーションや、折り畳み式のデスクやスツールなどがあります。

こういった家具を使用すれば、オープンスペースを基本としながらも、来客時はパーテーションで区切ったり、出社人数が多いときは折り畳み式のデスクやスツールを活用し対応することができます。

これらの可変的な家具を導入したオフィスは、コロナ禍以降の働き方にマッチするとトレンドに上りました。

 

3.2025年に予測されるオフィストレンド


コロナ禍を経て、オフィスの在り方は大きな変革期を迎えています。

2025年には、採用強化につながる個性的な空間づくりや、従業員の健康を重視した環境整備、そして機能性と生産性の向上など、多様な観点からオフィスの価値が再定義されることが予測されています。

 

・採用強化につながる個性のあるオフィス

2025年におけるオフィストレンドの一つが、採用強化にもつながるような個性のあるオフィスと予測されます。

その背景には、少子高齢化による生産年齢人口の減少や、若い世代の価値観の大きな変化など、深刻化する人材不足の課題があります。

働き方が多様化する中、オフィスを単なる「働く場所」ではなく、「自己成長の場」として捉える若者は少なくありません。

そこで企業側が用意しなければならないのが、独自性を持たせたオフィスデザインです。

現に、自社のブランドや文化を空間デザインで表現したり、働き方の多様性を重視した独創的なワークスペースを設けたりと、差別化を図る企業が増えつつあります。

企業の個性を活かしたオフィスづくりは、これからの採用戦略において、ますます重要な役割を果たしていくでしょう。

 

・健康とウェルビーイングへ配慮したオフィス

2025年には、従業員の健康とウェルビーイングに配慮されたオフィスもトレンド入りすると予測されます。

従業員の快適性と健康を重視したオフィスは2024年にも注目されていましたが、2025年には個人の心身のみならず、社会的にも満たされた状態を指すウェルビーイングへの意識が高まるのではないかと考えられます。

ウェルビーイングとは、ポジティブ感情(Positive Emotion)・没頭(Engagement)・他者との関係性(Relationships)・意義(Meaning)・達成(Accomplishment)の5つの要素です。

例えば、他者との関係性(Relationships)を高めるためには、社内コミュニケーションの活性化が欠かせません。

従業員同士の交流が促されるような、充実したリラックススペースやカフェスペースを設けたオフィスなどが人気を集めるでしょう。

 

・心理的安全性の確保されたオフィス

2025年のオフィスにおいて、心理的安全性は重要キーワードの一つです。

リモートワークやハイブリッドワークの定着は、働き方の選択肢が広がるといったメリットに加え、従業員同士の関係性が希薄になるリスクもはらんでいます。

関係性が薄いと、思うように意見を言えなかったり、ビジネスチャンスを逃してしまったりすることもあるでしょう。

この懸念を受け、2025年には体の健康はもとより、心の健康に焦点を当てたオフィス設計が重要視されつつあるのです。

心理的安全性とは、企業や組織の中で、安心して気持ちや考えを社内の誰にでも共有できる状態のことです。

心理的安全性は、ウェルビーイングの他者との関係性(Relationships)への対策と同様、コミュニケーションスペースの導入など、オフィスの環境を整えることで高められます。

 

・機能性と生産性の向上

高い機能性と生産性を持つオフィスも、2025年のトレンドです。

出社回帰しつつある2024年には、リモートワークやハイブリッドワークの普及を受け、集中ブースやオンライン会議用の会議室、可変的な家具の導入などで、オフィス環境が大幅に見直されました。

2025年には、オフィスでなければ実現できない機能性や生産性を示し、自宅では得られない価値の提供が求められると予測されます。

特に注目されているのが、対面でのコミュニケーションがもたらす相乗効果です。

実際に、他者との直接的な関わりを通じて、業務効率が向上する従業員が多く見られています。

これからのオフィスづくりでは、単なる業務空間を超えて、従業員が自発的に足を運びたくなる魅力的な環境の構築が重要になるでしょう。

そのためには、充実したコミュニケーションスペースの設置など、オフィスに行きたくなる工夫を考えることが大切です。

 

4.まとめ:2025年の働き方を支えるオフィスづくりを


2025年のオフィスは、働き方の多様化や従業員の心身の健康、企業の個性を反映したデザインがカギとなります。

2024年のトレンドを土台に、さらに進化したオフィスを構築し、企業の成長を後押しできる環境を整えましょう。

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