「従業員の健康が気になる」「体調不良による欠勤が多い」といったお悩みがあるなら、経済産業省が提案する「健康経営オフィス」を意識してみましょう。
健康経営オフィスとは、7つの行動から従業員の健康を維持・促進する取り組みのことで、特に長時間の座り仕事が多いオフィスで有効な手立てとして知られています。
本記事では、オフィス環境と健康のつながりについて解説した上で、健康経営オフィスのポイントと取り組み事例を紹介します。
INDEX
1.長時間の座り仕事がもたらす不調と弊害
2.経済産業省発の健康経営オフィスとは
3.健康経営オフィスを実現するための7つのポイント
4.健康に良いオフィスに向けた取り組み事例
5.まとめ
1.長時間の座り仕事がもたらす不調と弊害
座り仕事が長時間続くと、従業員の心身に大きな影響を与えることが分かっています。
身体的な症状だけでなく、ストレスの蓄積や集中力の低下を引き起こし、生産性が下がることもあるため注意が必要です。
以下で、長時間の座り仕事がもたらす健康障害と影響について詳しく解説します。
・心身のあらゆる不調を招く
長時間の座り仕事が招く代表的なリスクが、従業員の心身の不調です。
長時間同じ姿勢でいると、血流が滞り、肩こりや腰痛、目の疲れを引き起こします。
さらに、うつうつとした感情を引き起こし、ストレスや不安感の蓄積など、精神的な不調にもつながることがあります。
・集中力が低下し生産性が下がる
心身の不調のその先にある弊害が、プレゼンティーズムによる損失が出ることです。
プレゼンティーズムとは、従業員が心身の問題を抱えながらも働いている状況を指します。
心身が万全でない状態で作業を続けても、集中力が保てず、思うように捗らないでしょう。
結果、仕事の生産性が下がって企業の損失につながる傾向にあることが問題視されています。
2.経済産業省発の健康経営オフィスとは
オフィス環境の改善を目指す企業が注目したい取り組みの一つに、経済産業省が推進する健康経営オフィスがあります[注1]。
健康経営オフィスとは、従業員が心身の健康を維持・促進できるようなオフィスのことです。
健康経営オフィスの実現には、作業空間の再構築や設備の導入などが必要です。
簡単なことではありませんが、整ったオフィス環境を作ることで、従業員を心身の不調から守ることができ、作業パフォーマンスおよび生産性の向上を目指せるでしょう。
[注1]経済産業省「健康経営オフィスレポート」
3.健康経営オフィスを実現するための7つのポイント
健康経営オフィスを実現し、従業員の心身の健康を守るためには、以下7つのポイントを意識したオフィスに整えることが大切です。
・快適性を感じる
まずは、従業員が快適と感じるオフィスを作りましょう。
居心地の悪いオフィスでは、知らず知らずのうちに心身に負担がかかってしまいます。
具体的には、正しい姿勢で作業できる、光や音を快適に感じられる、適度にパーソナルスペースがあるといった環境を目指しましょう。
・コミュニケーションをとる
コミュニケーションがとりやすいオフィスにすることも、従業員の心身のためには重要です。
気軽に質問できないオフィスでは、従業員は心にもやもやを抱えやすくなってしまいます。
共同で作業しやすく、気兼ねなく挨拶したり笑ったりしやすい環境を作ることが大切です。
・休憩・気分転換をする
気分転換しやすいオフィス環境は、従業員の集中力を維持するためにも欠かせません。
集中力が切れると、おのずと生産性も低下してしまいます。
飲食や雑談、仮眠など、休息が取れるスペースを設けると良いでしょう。
・体を動かす
従業員の心身の健康のためには、適度に体を動かせるオフィスに整えることも意識しましょう。
先述のとおり、長時間の座り作業は心身の健康に悪影響を及ぼします。
あえて階段を利用したり、バランスボールを椅子代わりに取り入れたりするのも有効とされています。
・適切な食行動をとる
身体的な健康に直結するのが、食事です。
食事をするのに十分なスペースが不足していたり、自販機が置かれていなかったりすると、従業員の食行動は満足のいくものになりません。
食事環境を整えることも、健康経営オフィスの実現には大切です。
・清潔にする
オフィス内を清潔に保つことも、従業員の心身にプラスの影響を与えます。
従業員が気持ちよく働けると、生産性も向上するでしょう。
手洗い・うがいをするのに支障がない洗面スペースを設けるのも、身体的な健康を守る一つの手です。
・健康意識を高める
従業員自らが健康に気を配れるようなオフィスを目指すことも、健康経営オフィスにおいては大切です。
例えば、体重計や体脂肪計を設置したり、健康セミナーを開催したり、従業員の健康意識を引き上げる仕組みを考えてみましょう。
4.健康に良いオフィスに向けた取り組み事例
健康経営オフィスを実現している企業の取り組みを知ることは、従業員の健康をサポートするだけでなく、業務効率や生産性の向上にも役立ちます。
以下で、実際に企業が取り組んでいる事例をチェックしていきましょう。
・オフィス設備の見直し
多くの企業で取り入れられているのが、オフィス設備の見直しです。
特に、パソコンやデスク、チェアといったオフィス家具・OA機器は、従業員の働きやすさに直結します。
また、オフィス内の照明や空気の清潔さを意識することも大切です。
健康経営オフィスの実現のためには、従業員が長時間関わる環境から順に目を向けていくと良いでしょう。
・ヘルスケアサポートデスクの導入
社内に「ヘルスケアサポートデスク」を設け、従業員が気軽に健康相談をできる環境を整えている企業もあります。
これは健康経営オフィスに必要な7つの行動のうち、健康意識を高める役割を果たします。
従業員の健康維持だけでなく、業務パフォーマンスの向上にも有効です。
健康セミナーの開催とセットで検討してみると良いでしょう。
・ 休憩スペースの設置
従業員の心身のリフレッシュを促進するために、オフィス内に休憩スペースを設ける企業も増えています。
例えば、軽食やドリンクを提供するカフェスペースや、自由にくつろげるソファやマッサージチェアが設置されたリラクゼーションスペースなどです。
このような休憩スペースを整え利用を促すことで、従業員が仕事の合間にストレスを軽減でき、心身のリフレッシュを図れるようになるでしょう。
・体を動かす機会の提供
従業員が適度に体を動かせるよう、スタンディングデスクやエクササイズプログラムの導入を行っている企業もあります。
スタンディングデスクは従業員が立ったり座ったりが自由にできる環境を与え、長時間の座りっぱなしによる不調を予防するのに効果的です。
また、エクササイズプログラムを元にしたストレッチや運動も従業員の健康維持に役立ち、生産性の向上サポートにつながります。
・食事スペースの充実
健康経営オフィスの一環として、食事の提供に力を入れる企業も増えています。
オフィス内に設置したカフェテリアで、管理栄養士が監修したバランスの良いメニューを提供している企業もあります。
また、エネルギー切れを起こしやすい午後からの作業に向け、果物やナッツなどの健康的な間食を常備する軽食コーナーを設けるのも効果的です。
5.まとめ:従業員の健康を維持・促進できるオフィス環境へ
従業員の健康を維持・促進したいなら、ぜひ健康経営オフィスを目指してみましょう。
基本のオフィス設備を整えるところから始め、カフェテリアやリラクゼーションスペースを設置するのもおすすめです。
健康に配慮されたオフィスは、従業員の健康を守れるだけでなく、生産性や業務効率の向上にもつながります。
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