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2024/10/07コラム

オフィスの心理的安全性を高めて生産性向上!具体的な方法とメリットを解説

オフィス内のコミュニケーション不足を解消するために、注目したいのが「心理的安全性」です。

心理的安全性が高いと、発言への不安が軽減してコミュニケーションが盛んになるとともに、生産性や個々のパフォーマンスも向上します。

本記事では、心理的安全性を高めるメリットと方法を解説していきます。

 

INDEX


1.心理的安全性とは?

2.心理的安全性を高めるメリット

3.心理的安全性の低さがもたらすデメリット

4.心理的安全性を高める方法

5. まとめ

 

1.心理的安全性とは?


心理的安全性とは、心理学用語の一つである「psychological safety(サイコロジカル セーフティ)」の日本語訳であり、オフィスで気兼ねなく自分の気持ちや意見を伝えられる状態を指します。

1999年に組織行動学の研究者であるエドモンドソン教授によって提唱されました。

 

・アメリカのGoogle社より広まった心理的安全性

心理的安全性が広く知られるようになった背景には、アメリカのGoogle社が行った社内調査があります。

同社は、高いパフォーマンスを発揮するチームの特徴を分析し、心理的安全性がチームの成果に大きく影響していることを明らかにしました。

この調査結果は、生産性の向上には心理的安全性が必要不可欠であり、リーダーの能力だけが成果につながるわけでないことを示しています。

この発表は、従来のリーダーシップのあり方を見直すきっかけとなり、現在でも経営者やリーダーが重視すべきポイントとして認識されています。

 

2.心理的安全性を高めるメリット


オフィスの心理的安全性を高められると、生産性の向上の他にもさまざまな部分にプラスの効果が表れます。

心理的安全性を高めることのメリットを一つずつチェックしていきましょう。

 

・コミュニケーションが活発になる

心理的安全性を高め、従業員が気持ちや意見を言える状態を確保していれば、オフィス内のコミュニケーションが活発になります。

「これを言ったら無知と思われないか」「自分の意見は参考にならないのではないか」といった思いが拭えるため、従業員間の情報伝達や意見交換もスムーズに行えるでしょう。

従業員の間で情報が行き交うようになると、企業全体での情報量も増えていきます。

情報量が増えると新たなアイデアが生まれやすくなり、今までになかった大きなイノベーションも起こせる可能性も高まります。

イノベーションが起こると企業全体の士気が高まり、さらなるコミュニケーションの活性化やモチベーションの向上にもつながるでしょう。

 

・個々のパフォーマンスが向上する

心理的安全性が高まると、オフィス内でのコミュニケーションによるストレスも軽減します。

仕事のパフォーマンスはストレスの影響も受けるため、風通しの良いオフィスになり従業員のストレスが減少すると、パフォーマンスの向上も期待できるでしょう。

アメリカのGoogle社の研究発表にもあるとおり、従業員一人ひとりが十分なパフォーマンスを発揮することで、企業全体の生産性向上にもつながります。

 

・目標達成やトラブル解決の速度が増す

心理的安全性がもたらす企業全体へのメリットとして、目標達成やトラブル解決までの速度が増すことも挙げられます。

自分の意見を包み隠さず言えることは、ミスやトラブルを素直に報告することにもつながります。

万が一ミスやトラブルを報告せず対処を先延ばしにしていれば、後々大きなクレームに発展してしまうこともあるでしょう。

報告のスピードが速いほど迅速な解決につながり、企業の損失も少なくなります。

また、自分の目指すべきビジョンを共有できれば、目標達成速度も上げられます。

一人で進める場合と協力しあって進める場合では、出せるアイデアの数もかかる時間も異なるでしょう。

いち早く目標に到達できるのも、心理的安全性がもたらすメリットです。

 

・離職率が低下する

心理的安全性を高めて居心地の良いオフィスを作れば、離職率が低下するというメリットもあります。

このオフィスで働き続けたいと感じてもらえれば、従業員の定着も促せます。

自分の意見を通してもらいやすいことは、個々の「企業に貢献したい」という思いを刺激することにもつながり、今後ますますのイノベーション促進、そして生産性向上が見込めるでしょう。

さらに、ムードの良いオフィスは、新入社員に対してプラスのイメージを与えます。

入社希望者が増え、人材を確保しやすくなることもポイントです。

 

3.心理的安全性の低さがもたらすデメリット


エドモンドソン教授によると、心理的安全性の低さは「4つの不安」を引き起こすとされています。

4つの不安とは、「無知だと思われる不安」「無能だと思われる不安」「邪魔をしていると思われる不安」「ネガティブだと思われる不安」です。

例えば、無知だと思われる不安があれば、従業員は「こんなことも知らないのか」と呆れられることを恐れ、リーダーへの質問や相談を躊躇ってしまうでしょう。

結果、必要なコミュニケーションが取れなくなり、トラブルにつながる可能性が高まります。

その他の不安も同様に、個々の従業員だけでなく、企業全体にも良くない影響を与えかねないため注意が必要です。

 

4.心理的安全性を高める方法


心理的安全性は、常に高い状態をキープしておくことが理想的です。

そこで次に、心理的安全性を高める方法を解説していきます。

 

・心理的安全性を測る

実際に動き出す前に、一度従業員の心理的安全性を確認しておくと、今後とるべき対策の方向性が分かります。

心理的安全性を測るには、従業員に対し、エドモンドソン教授が提案した次の7つの質問を投げかけるとよいでしょう。

1.チーム内でミスをすると非難されることが多いか
2.チーム内で解決困難な問題・課題を指摘し合えるか
3.チームメンバーは自分と異なるといった理由で、他者を拒絶することがあるか
4.チーム内でどんな言動をしても安全だと感じるか
5.チームメンバーに助けを求めることは難しいか
6.チームメンバーは皆、意図的に他者を陥れるような行動をしないか
7.チームメンバーと働く時は、自分のスキルや能力が尊重され、活かされていると感じるか

1・3・5はYesが多いほど、その他の質問はNoの数が多いほど、心理的安全性が低いと考えられます。

ネガティブな回答が多い場合には、従業員が上述した4つの不安を抱えている可能性があるため、早急に対策を講じましょう。

 

・発言の機会を増やす

企業側ができる対策の一つが、従業員が皆平等に発言する機会を増やすことです。

発言する機会を設けることで、普段打ち明けられない人間関係の悩みや犯してしまったミス、内に秘めた目標などを聞き出します。

発言する機会を増やす具体的な方法としては、1on1ミーティングや研修、勉強会などを積極的に取り入れることが挙げられます。

近しい立場の先輩社員が後輩社員をサポートする、メンター制度もおすすめです。

いずれの機会においても、聞き手であるリーダーや先輩社員は、相手の意見を頭ごなしに否定しないことが大切です。

どのような意見でも一旦は受け入れ、理解を示すことで発言への不安や恐怖を取り除けるでしょう。

 

・話やすい雰囲気を作る

チームのリーダーが先陣を切り、話しやすい雰囲気を作ることも、心理的安全性を高める手立てになります。誰もが臆せず気軽に話し始められる、リラックスした雰囲気を目指しましょう。

オフィスの雰囲気を変えるためには、まず空間の中心人物であるリーダーの意識改革が必要です。やってもらって当たり前ではなく、逐一感謝の気持ちを開示すると、相手の仕事に対するモチベーションを高められます。

雰囲気作りはオフィス内だけでなく、オフィスの外でも可能です。飲み会や食事会の機会を設けることでも、参加した従業員同士の心理的な距離を縮められるでしょう。

 

・オフィス環境を整える

コミュニケーションの場となるオフィス環境の整備も、心理的安全性を高めることにつながります。

居心地が良くリラックスできるオフィスからは、話しかけようという気持ちも生まれるはずです。

従業員同士の交流を盛んにしたいなら、くつろげるカフェスペースの設置を検討してみましょう。

ミーティングの機会を増やすなら、軽い打ち合わせに適した小スペースや、1on1専用のスペースを設けるのも効果的です。

近年では、ペアで来店すると無料でフードやドリンクが楽しめる、社内ラウンジを設ける企業も出てきています。

 

5.まとめ:心理的安全性を高めてコミュニケーションを活性化しよう


心理的安全性は生産性の向上に一役買ってくれるだけでなく、オフィス内のコミュニケーションを活性化したり、トラブルや目標の早期解決・達成に役立ったりします。

反対に、心理的安全性の低いオフィスは風通しが悪く、コミュニケーションに歯止めをかけてしまう上、従業員に余計な不安を抱かせかねません。

心理的安全性を高め、コミュニケーションを盛んにするためには、まず現状を把握し、発言の機会を設けることに注力しましょう。

より良い交流の場を提供するために、ミーティングスペースやラウンジといったオフィス環境を整えるのもおすすめです。

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