ワークエンゲージメントを高めると、企業にとってプラスの効果が期待されます。
高める方法には、人事評価制度の見直しや仕事の自動化推奨、CREWプログラムの実施などがあり、会社と個人両方に働きかけることで、向上が見込めます。
INDEX
1.ワークエンゲージメントとは
2.ワークエンゲージメントとワーカホリックの違い
3.ワークエンゲージメントがオフィスに与える影響
4.ワークエンゲージメントの高め方
5.ワークエンゲージメントを高める具体例
6.まとめ
1.ワークエンゲージメントとは
ワークエンゲージメントとは、「仕事をする際の状態」を意味します。
ワークエンゲージメントは、活力、熱意、没頭という3つの要素から成り立ち、構成されています。
ワークエンゲージメントが高いと、仕事をすることが活力をもたらすことに繋がり、イキイキと元気に仕事ができます。
そして、仕事に取り組むためのエネルギーを高く維持することで、効率よく仕事ができるようになります。
・ワークエンゲージメントの要素「活力」
活力とは、仕事に取り組む姿勢に積極性が見られること、困難な課題があってもそれに前向きに立ち向かおうという気力をもっていることを意味します。
活力があることを「活力のスコアが高い」と表現し、スコアが高いと仕事に対して意欲的であると捉えることができます。
・ワークエンゲージメントの要素「熱意」
ワークエンゲージメントにおける熱意は、仕事に対して誇りややりがいを感じている状態を意味します。
熱意のスコアが高い場合は、自分の仕事だけでなく関連業務、あるいは周辺領域についても積極的に学んだり、関心をもったりする傾向が見られます。
・ワークエンゲージメントの要素「没頭」
ワークエンゲージメントにおける没頭は、業務や作業にのめり込んでいる状態を意味します。
時間が経つのを忘れてしまうくらい仕事に集中して取り組む人は、没頭のスコアが高いと表現できます。
2.ワークエンゲージメントとワーカホリックの違い
活力、熱意、没頭というワークエンゲージメントの要素を見てみると、「ワーカホリックとどう違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ワーカホリックは日本語で仕事中毒とも言います。
ワーカホリックは仕事に没頭するあまり、私生活がおろそかになったり、人間関係が希薄になったりする状態を指し、ネガティブな意味で使われます。
例えば、仕事に熱中しすぎて家族や恋人とまったく連絡を取らなくなる、掃除を怠って自宅がゴミ屋敷になる、以前楽しんでいた趣味から遠ざかって会社と自宅の往復のみで人生が完結してしまう、という状況がワーカホリックに陥っている人の特徴です。
また、ワーカホリックは仕事に不満がありつつもやむを得ずその業務に従事しているような人も少なくありません。
考えたくないのに休みでも仕事のことばかり考えてしまう、他のことをする気力をなくしてしまうというのもワーカホリックの症状の一つです。
一方で、ワークエンゲージメントは、前提として仕事に対するポジティブな感情があります。
仕事をすることが自分自身に対してプラスに作用しているのが、ワークエンゲージメントです。
3.ワークエンゲージメントがオフィスに与える影響
ワークエンゲージメントを高めることは、従業員のやる気や熱意を高めることに繋がります。
従業員のモチベーションを高めることは、業務効率の改善、離職率の低下、オフィス環境の円滑化などをもたらし、中長期的には企業自体の成長に繋げることができます。
さらに、従業員のバーンアウト(燃え尽き症候群)を防ぐ効果も期待できます。
バーンアウトは、仕事熱心な社員ほどリスクが高く、今まで仕事に尽力してきた従業員でも、突如としてバーンアウトを引き起こすことがあります。
従業員の働きやすさを考えることから一歩考えを先に進めて、「やる気を引き出しやすい環境」、「積極的に仕事ができる環境」を整えていきましょう。
4.ワークエンゲージメントの高め方
では、具体的にワークエンゲージメントはどのように高めれば良いのでしょうか?
ワークエンゲージメントを高めるには、「会社の資源」と「個人の資源」という二つの要素を理解して、それぞれの対策を講じていく必要があります。
・会社の資源
会社の資源とは、立場や裁量権、周囲のサポート、適切なフィードバックなどが挙げられます。
これらは、業務の負担を軽減したりモチベーションを高めたりするのに必要な要素で、これらの資源が豊富であればあるほど、ワークエンゲージメントは高められると考えられています。
・個人の資源
個人の資源とは、自信の源となる自己効力感や、仕事と職場に対する楽観性が挙げられます。
楽観性とは「今は大変だけど成功するだろう」、「これは良い方に進むだろう」と、将来に対して明るい予測を立てる性質のことです。
これらは、働く人のストレスを減らす効果があります。
個人の資源を増やすことも、会社の資源を増やすことと同様に、ワークエンゲージメントの向上に役立ちます。
5.ワークエンゲージメントを高める具体例
ワークエンゲージメントは、仕事への熱中度を測るUWES、バーンアウトを測定するMBI-GSやOLBIなどさまざまなテストで測定することができます。
会社の資源と個人の資源を増やすようなオフィスレイアウトに変更したり、やる気や集中力を高めやすい家具、色にこだわったり、さまざまなアイデアを試してみてください。
・研修や理解を深めるプログラムの実施
研修とは、スケジュール管理やTo Doリストの共有といった職場での行動を変えて、仕事への関わり方をよりよいものに工夫していく「ジョブ・クラフティングの研修」、CREWプログラムの継続的実施なども、ワークエンゲージメントの向上におすすめです。
CREWプログラムは、Civility(丁寧さ、礼節)、Respect(敬意)、and Engagement(エンゲージメント) in the Workspace(職場)の頭文字をとったもので、従業員同士が「仕事で大切にしていること」や「どんな時に仕事をしていて嬉しいと思うか」といったテーマで対話し、働きやすい職場環境を作るために行います。
こうした研修をリラックスして受けてもらうために、会議室に癒し効果のある観葉植物、絵画を飾ったり、ソファやカフェテーブルなどを置いて休憩スペースを作ったりすると、忌憚ない意見を交換しやすくなるでしょう。
・制度の改革と導入
新入社員、若手社員に対して年齢の比較的近い社員がサポートをする「メンター制度」を導入する、人事評価をより客観的に納得できるシステムに改革するといった制度の見直しも、ワークエンゲージメントを向上させる良い方法です。
メンター制度は、先輩が若手社員を見守りやすいデスクのレイアウトを構築すると、より効果が高まるでしょう。
個室ブースで仕事をする環境の場合、ちょっとした雑談ができるカフェスペース(休憩スペース)などを設けるのもおすすめです。
オフィス全体を親しみやすい雰囲気にするには、イエローやオレンジなど穏やかでポジティブな印象の色をポイントカラーとしてもってくるのもおすすめです。
4.まとめ:積極的に働く従業員は会社の宝!ワークエンゲージメントを高めましょう
働き手が減少し続ける現代では、社員の働きやすい環境を整えることには大きな意味があります。
オフィスが働きやすい環境ならば、離職やバーンアウトを防ぐことができる上、従業員一人ひとりの生産性を高めることができるからです。
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