什器やレイアウトがそのまま残っている居抜きオフィスは、自社とマッチすれば移転費用を大きく削減できる可能性があります。
メリットとデメリットをしっかりと把握した上で、居抜きオフィスを賢く活用してみませんか?
今回は、オフィスの移転費用と、その削減に有効な居抜きオフィスについて紹介します。
INDEX
1.居抜きオフィスとは
2.どれくらいかかる?オフィスの移転費用
3.居抜きオフィスなら移転費用削減が実現
4.居抜きオフィスのメリット
5.居抜きオフィスのデメリット
6.居抜きオフィスを見つけたらここをチェック
7.まとめ
1.居抜きオフィスとは
居抜きオフィスとは、前に借りていた会社のレイアウトや什器がそのまま残った状態で貸し出されるオフィスのことです。
飲食店などは、開店費用を削減する方法としてよく居抜き物件が使われていますが、オフィスも居抜き物件を活用することができます。
本来の賃貸は、原状回復をして引き上げますが、居抜きオフィスは原状回復なしに次の借り手を待つ物件です。
そもそも、中小規模(〜50坪)のオフィスは、どのような業態の企業が借りても、類似のレイアウトになる可能性が高く、借主が変わってもレイアウトに大きな変更はないのが一般的です。
そのため、居抜きオフィスを借りても、一からレイアウトを構築しても、結局は同じようなレイアウトになる可能性はかなり高いと言えます。
居抜きオフィスというと、レイアウトが決まっていて業務上制約が出ると懸念する方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配はあまりしなくても良いと捉えることができます。
2.どれくらいかかる?オフィスの移転費用
ちなみに、オフィスの移転費用はどれくらいかかるかご存じでしょうか?
契約金額や移転場所によって金額は異なりますが、一般的な相場は20〜40万円/坪とされています。
内訳は、内装工事費、デスク、棚、椅子などの什器購入費、引っ越し運搬作業費、インフラの整備費、不要になった什器の処分費用、前のオフィスの原状回復費用などで、細かくさまざまな費用が発生します。
3.居抜きオフィスなら移転費用削減が実現
その点、居抜きオフィスは、内装工事費、デスク、棚、椅子などの什器購入費、そしてインフラの整備費などを削減できるため、大幅なコスト減が見込めます。
なるべく安くオフィス移転を実現したい、ビルの老朽化などで移転を余儀なくされたが予算が限られているという場合は、居抜きオフィスも検討するのがおすすめです。
4.居抜きオフィスのメリット
では、具体的に居抜きオフィスのメリットを見ていきましょう。
・コストが削減できる
先の繰り返しになりますが、一からオフィスを構築するよりも居抜きオフィスを活用した方が、コストは大幅に安くなります。
特に、インフラ関連(防災工事、電気工事、空調工事、ネットワーク工事)などがほとんど不要でオフィス移転できるのは大きなメリットとなるはずです。
・工事にかける時間を節約できる
工事は費用がかかるだけでなく、時間もかかります。
実際の工事着工前に、計画、見積もり、業者選定、打ち合わせが必要になるので、オフィスの規模によっては年単位で時間をかけなければなりません。
しかし、居抜きオフィスに移転すれば、引っ越し作業をしてからすぐに業務を再開できます。時間を有効に使えるのがメリットです。
・賃料が安い場合が多い
居抜きオフィスは、同じくらいのオフィスと比較すると割安な賃料が設定されていることが多く、初期費用だけでなくランニングコストも削減できる可能性が高いです。
なお、内装つきオフィスでもセットアップオフィスは割高になるので、選ぶ時は注意してください。
・退去時の負担が少ないこともある
居抜きオフィスは、退去する時に居抜き状態のまま退去できるところもあります。
原状回復にかける時間が必要なくなり、さらに原状回復費用がいらなくなるので、次に移転する時の負担が少ないオフィスと言えます。
5.居抜きオフィスのデメリット
居抜きオフィスは、お得に感じられますがデメリットもしっかり確認しておく必要があります。
特に、退去時の対応については契約前によくチェックしておくと安心できるはずです。
・追加工事や設備の買い替えが必要なこともある
設備が古かったり、使いにくかったりすると、追加でインフラ整備やレイアウト工事が発生する可能性があります。
居抜きオフィスにある設備、機器は前オーナーの残置物であり、故障していた場合は入居者が修理費用を負担する必要があります。
置いてあったデスクなどが古い、壊れているという場合は、新たに購入しなければならないため、こちらも注意が必要です。
・退去時には原状回復が必要なケースもある
メリットの項目で「退去に原状回復が不要なケースもある」と記載しましたが、これとは反対に原状回復を行わなければならないケースもあります。
そもそも、賃貸とは原状回復をしてから退去するのが基本であり、言わば居抜きオフィスは、前オーナーの原状回復工事義務を肩代わりした状態です。
原状回復が必要かどうかは、事前契約で確認しておくのがもっとも安心で、間違いのない方法ですので、必ず確認するようにしてください。
・希望条件に合致するオフィスを探すのが難しい
居抜きオフィスは、そのコストパフォーマンスの高さからだんだん注目度が高まっています。
使いやすい人気のオフィスはすぐに契約が結ばれるため、希望する条件の居抜きオフィスがなかなか見つからないことも珍しくありません。
移転したいタイミングと、条件に合致するオフィスが見つかるタイミングが大幅にずれてしまう可能性もあります。
6.居抜きオフィスを見つけたらここをチェック
移転したい居抜きオフィスが見つかったら、最低限この3つのポイントはチェックしてみてください。
・内部は老朽化していないか
当たり前ですが、内装やインフラが老朽化していないかどうかを最初に確認するべきです。
使えないものがあった場合、追加工事や廃棄費用がかかってしまうので、オフィスがどのような状態かチェックすることは必須です。
ちなみに、前オーナーがリース品を残していた場合、新しくリース会社と「造作譲渡契約」を結ぶ必要があります。こちらも併せて確認しておくと安心です。
・普遍的なレイアウトであるか
レイアウトが一般的なものでない場合、せっかく居抜きオフィスを借りても大幅な変更を余儀なくされることがあります。
移転してから使いにくいところが見つかると、業務が滞るおそれもあるので事前の確認が欠かせません。
・クリーニングの費用負担はどのようになっているか
オフィスの内部が汚れている、残置物が破損しているという場合、どこがクリーニング代を負担するのかを曖昧にしているとトラブルに発展してしまいます。
入居してから追加の費用が発生することのないよう、事前に所有者や責任の所在を確認しておいてください。
7.まとめ:メリットとデメリットを知って賢く居抜きオフィスを使いましょう
居抜きオフィスは、上手に活用すれば移転の時に発生するコストと時間を大幅に削減することができます。
中小規模の居抜きオフィスは、おしゃれなレイアウトが多く、そのまま利用しても快適に使えるオフィスが多いのも魅力の一つです。
あとからこんなはずでは、と後悔しないようにメリットとデメリットを天秤にかけながら、理想の居抜きオフィスを探してみてはいかがでしょうか。
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