オフィス移転時には、LAN・電話工事、ネットワーク設計が欠かせません。これらの作業は、会社が引き続きスムーズな業務運営を維持するために非常に重要です。
しかしながら、具体的にどのようなポイントに注意して進めれば良いのか、いまいち分からないという担当者の方も少なくありません。
今回は、移転の際に慌てたくない担当者の方へ、オフィス移転時のLAN・電話工事、ネットワーク設計について詳しくご紹介します。
INDEX
1.LAN・電話工事の基本
2.ネットワーク設計を行う際のポイント
3.想像力に限界を感じたらプロに任せる
4.まとめ
1.LAN・電話工事の基本
LAN・電話工事は、オフィス内の通信設備を整えるために必須の作業です。
事務所を移転すると以前のオフィスとは異なるレイアウトや設備環境になることが多いため、移転後のオフィスに合わせた工事を行う必要があります。
ここでは、LAN・電話工事に必要な基本的な作業内容を紹介します。
・ネットワーク配線工事
ネットワーク配線工事は、オフィス内のネットワーク環境を整えるために行われます。
配線工事とは、サーバーやスイッチングHUBなどの通信機器だけでなく、PCやプリンタといった各端末に至るまでの配線を指します。
複数台のPCやプリンタを使用している場合、すべての機器が滞りなく使用できるように準備しなければなりません。
移転後のオフィスでは、配線ルートや距離が変わることがほとんどです。そのため、新たに配線を引く必要があります。
なお配線する際は、速度や信頼性を考慮して、適切なケーブルやコネクター、スイッチングHUBを使用することも重要です。
・電話配線工事
電話配線工事は、オフィス内の電話環境を整えるために行われます。
営業電話は各々スマホで稼働させることが多いかと思いますが、カスタマーサポートや企業間取引などでは、まだ固定電話の必要性が生じるシーンが多いことでしょう。
移転後に電話が不通となってパニックにならないよう、しっかりと準備しておきたいものです。
移転後のオフィスでは、電話の配線や台数、番号などが変更になることが多いため、新たに配線を引く必要があります。
また、IP電話など最新の通信技術を導入する場合もあるため、それに対応する設備を用意する必要があります。
・Wi-Fi設置工事
Wi-Fi設置工事は、オフィス内でワイヤレスネットワークを利用するために行われます。
Wi-Fi設置の際には、通信環境や利用者の数、帯域幅などを考慮して、最適な無線アクセスポイントの設置や、アンテナの位置調整などを行う必要があります。
アクセスポイントの設置場所によっては、遠いデスクあるいは柱に阻まれているデスクでは電波状況が悪くなってしまう、という恐れもあります。
オフィスのどの場所にあっても円滑にネットワークに接続できるようふさわしいレイアウトを考えていきましょう。
また、セキュリティにも注意が必要です。Wi-Fiのパスワードや暗号化方式を適切に設定し、不正アクセスや情報漏洩などを防止する必要があります。
2.ネットワーク設計を行う際のポイント
LAN・電話工事を行う前には、まず初めにネットワーク設計を行うことが重要です。
ネットワーク設計をする際は、
・オフィスで主に行う業務内容
・オフィスの規模
・オフィスで使用する機器の性能
この3点を考慮して、最適なネットワーク構成を決めていく必要があります。
本記事では、具体的にネットワーク設計に必要なポイントを紹介します。
・ネットワークのセキュリティ
ネットワークのセキュリティは、ビジネスにとって非常に重要な要素です。
特に、オフィス移転後は新しいネットワーク環境を構築するため、セキュリティ対策を徹底する必要があります。
ファイアウォールや、IDS(Intrusion Detection System 侵入検知システム)といったセキュリティ機器を適切に設置して、不正アクセスや予期せぬウイルス感染といったトラブルを未然に防止することが重要です。
・ネットワークの可用性
可用性(Availability)は、ネットワークなどのシステムが継続して稼働できる能力を意味します。
安定したシステムは高可用性という意味の頭文字を取ったHA(High Availability)と表されることもあります。
ネットワークの可用性は、業務運営にとって欠かせない要素です。
オフィス移転後のネットワークは、必要な通信量や帯域幅を考慮して、適切に設計する必要があります。
また、バックアップシステムの導入や、定期的なメンテナンスなども行うことで、ネットワークの可用性を高めることができます。
・ネットワークのスケーラビリティ
スケーラビリティ(Scalability)は、IT用語の一つです。スケーラブルと表現することもあります。
ソフトウェアやシステムの拡張可能性のことで、拡張の可能性が充分に備わっている状態を「スケーラビリティがある」、「スケーラビリティが高い」、「スケーラブルな」というふうに言い表します。
オフィス移転後は、ビジネスの拡大に伴い、ネットワークのスケールアップが必要になることもあります。
ゆえにネットワーク設計の際には、将来的な拡張や増設に対応できるように設計することが重要です。
すなわちスケーラブルな設計が移転時に求められるということです。
スイッチングHUBやルーターといった通信機器の性能や設置場所を検討し、設計時点である程度余裕をもった機器の選定や、帯域幅の予備確保などを行うことがスケーラビリティの高いネットワーク構築につながります。
・ネットワークのモニタリング
ネットワークのモニタリングは、運用上起こりがちなネットワークトラブルの早期発見につながります。
オフィスのネットワークにおいてトラブルが発生した場合、迅速に対処することが業務運営に欠かせません。
早期発見のためにはネットワークのモニタリング機能を備えたネットワーク監視ツールを導入し、24時間体制でネットワークの状況を監視することが重要です。
3.想像力に限界を感じたらプロに任せる
移転の際は、新しいオフィスのレイアウトや実際に働く動線を想像してみることが重要です。
移転前のレイアウトでどうにか乗り切ろうとしたり、動きにくい配置でも無理して使おうしたりすると、業務にも影響が及びます。
とはいえ、LAN・電話工事、ネットワーク設計について詳細な予想図を描くことは難しく、自社だけではアイデアが出ないというケースもあるでしょう。
そんな時には、オフィスデザインのプロに任せてみてください。
サン・プランナーは、意匠性と機能性を両立させたオフィスデザインに定評があり、事業を成功に導く設計を行うことが可能です。
オフィス移転を検討している時には、気軽にご相談ください。
4.まとめ
ここまで、オフィス移転時のLAN・電話工事、ネットワーク設計について、ポイントを解説しました。
LAN・電話工事においては、早期の工事予約や工事の計画、そしてスケジュール管理が重要です。
さらにネットワーク設計においては、セキュリティや可用性、スケーラビリティ、ネットワークのモニタリングなどを考慮して、最適なネットワーク構成を決定することが必要です。
移転後の業務運営にとって欠かせない、スムーズなネットワーク環境の構築を目指し、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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