近年、インターネットの普及に伴いオフィス環境が多くの人の目に触れるようになりました。
オフィスデザインは、事業活動や採用活動にも影響するため、イメージアップのためにリノベーションを実施する企業が増えています。
そこで今回は、オフィスリノベーションによる効果と、円滑に進めるための手順についてご紹介していきます。
INDEX
1.オフィスリノベーションの効果
2.オフィスリノベーションの種類
3.オフィスリノベーションの手順
4.オフィスリノベーションの留意点
5.まとめ
1.オフィスリノベーションの効果
リノベーションによってオフィスデザインを見直すことで、「生産性の向上」「コミュニケーションの促進」「企業理念の浸透」の3つの効果が期待できます。
・生産性の向上
清潔感があり整然としたオフィスは社員の集中力や意欲を高めます。
オフィスが快適だと社員は仕事をスムーズに進めることができ、結果として生産性の向上につながります。
・コミュニケーションの促進
コミュニケーションの促進は会社の中で最も重要なことであるともいえます。
人間関係の円滑化や風通しの良さは、創造性や知見の成長にもなり得ます。
何気ない会話からアイデアが浮かぶこともあるので、部署を問わない幅広い人間関係が形成されることが理想的です。
・企業理念や目標の浸透
社員の中には働いているうちに日々の業務がルーチン化し、会社の理念や目的を見失ってしまう人も多く存在します。
そのため、例えば理念を具現化したデザインをオフィス内に施すことで、社員の意識向上に繋げることができます。
社員全員で理念や目的を共有することが、組織力の向上を図るうえでとても重要です。
2.リノベーションの種類
リノベーションには2つの種類があります。
・フルリノベーション
フルリノベーションとは、オフィス空間を全体的に改装することです。
壁をすべて取り払い一からレイアウトを変更できるため、オフィスの雰囲気が大きく変化します。
一般的に工期は2~3か月、費用は坪単価20~40万円といわれていますが、リノベーションの内容や依頼する業者によって異なります。
・ポイントリノベーション
ポイントリノベーションとは、必要な箇所のみを改装することです。
会議室の増設や室内のレイアウト変更、老朽化更新など、部分的な改修を検討している企業におすすめです。
スケジュールや費用は工事内容や範囲によって異なりますが、比較的安価かつ短期間での工事が可能です。
3.オフィスリノベーションの手順
今回は、フルリノベーションの手順をご紹介します。
・現状調査/目標設定
オフィスの改装にあたり、初めにすべきことが現状調査です。
社員へのヒアリングなどを通して、現オフィスの問題点や課題をまとめましょう。
より働きやすいオフィスにするためには、現状をきちんと把握したうえで、目標を明確に設定することが最も重要です。
目的と課題の設定後、コンセプトを決めましょう。
カジュアル、モダン、スタイリッシュ等さまざまなテーマの中から、企業のイメージに合わせて選ぶと良いと思います。
イメージを具体化させ、新オフィスの方向性に合った写真を探しておくことで、今後の進行がスムーズになります。
・業者の選定を行う
オフィスリノベーションの方向性が定まったら、業者の選定を行いましょう。
デザインと工事の一括対応が可能な業者に依頼することで、余計な手間を省くことができます。
業者を選定する際に重要なのは、相見積もりを取ることです。
施工内容・条件・料金はそれぞれの業者によって異なるため、一社に絞るよりも複数の企業の見積もりを比較検討することで、失敗を防げます。
そして、過去の施工実績を確認しておくことも重要です。
費用のみで選定すると追加工事が発生したり、不具合が生じた際の対応が粗雑な場合もあるため、検討時には十分な注意が必要です。
業者が決まり次第、社内で固めた課題やコンセプトを共有しましょう。
社内で取りまとめた新オフィスの印象に近い実績や写真を事前に調べ、それを業者に提示することで打合せがスムーズに進みます。
デザイン案は複数パターン制作してもらい、比較検討するのが良いでしょう。
・工事開始
オフィスにどのようなリノベーションを施すかによって、必要な工事や工程は異なります。
デザインから工事まで対応できる業者の場合は、一括でお任せできますが、そうでなければ各々の業者に依頼しなければいけません。
【仮設工事】
はじめに行うのが仮設工事です。
オフィスを退去するときには原状回復の義務があるため、工事前は壁や床を養生する必要があります。
天井工事をする場合は、工事を円滑に行うための足場を組みます。
【軽鉄工事】
軽鉄工事は壁や天井の骨組みを作る工事です。
軽量鉄骨材と石膏ボードで新しく間仕切りとしての壁を作ります。
【内装工事】
軽鉄工事で作った骨組みをもとに、壁紙を貼って内装を仕上げる工事です。
使用する素材によって費用が変動するため、業者と十分に相談しましょう。
【建具工事】
建具とは、ドアや窓などの開口部に取り付ける仕切りの総称です。
ゾーニングや防音の観点から必要な数を検討する必要があります。
【パーテーション工事】
パーテーション工事は、オフィスのレイアウトを調整する工事です。
軽鉄工事で設置するのは工事後自由に動かせない壁ですが、この工事で設置する壁は工事後のレイアウト変更にも対応可能です。
【電気設備工事】
内装の工事が大方終了すると、設備を整えるための電気設備工事に取り掛かります。
LANケーブルや電話線などの配線だけでなく、コンセントや照明の設置を行います。
業務効率を向上させるために、使い勝手の良い配置を検討しておきましょう。
【空調換気設備工事】
空調換気設備工事は、エアコンや換気設備の取り付けと配管の工事です。
室外機の設置場所や冷媒管・ドレン管の位置を検討する必要があります。
【消防設備工事】
消防設備工事は消防法に則り、消火栓・スプリンクラーなどの設置を行います。
火事が起きたときの対応ができるように、消防署と協議を進めながら工事をしていきます。
【サイン工事】
サイン工事は、看板・エントランス部などに企業名やロゴを設置する工事です。
来訪者が迷わないように、わかりやすさとデザイン性を兼ね備えたサインにすると良いでしょう。
・インテリアの準備
内装が固まった時点で、インテリアや備品の購入を進めましょう。
改装するオフィスのコンセプトだけでなく、動線を妨げないような配置まで考慮することが大切です。
デザイン性も重要ですが、サイズ感や費用、機能性など、様々な面に注意しながらインテイリアを検討することで、快適なオフィスを作り上げることができます。
4.オフィスリノベーションの留意点
オフィスをリノベーションする際に、押さえておきたい留意点をご紹介します。
・施工範囲の確認
賃貸物件には、工事の施工可能な範囲が定められています。
ビルの管理会社に確認し、工事が可能な範囲を把握しておきましょう。
・工事中の執務スペースの検討
現在使用しているオフィスをリノベーションする場合は、工事中にどこで仕事をするか検討する必要があります。
オフィスの一部で行う、別のオフィスを一時的に借りる、テレワーク化するという方法があります。
社員の出勤日を分散して小規模なレンタルオフィスやコワーキングスペースを借りるなどの対策を取り、円滑に業務ができる体制を整えておきましょう。
5.まとめ
今回は、オフィスリノベーションの効果と手順についてご紹介しました。
オフィスリノベーションには様々な工程を要しますが、日々の営業活動や採用活動に大きく影響を与えます。
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最後までご覧いただきありがとうございます。