近年の働き方改革に伴い、オフィスの規模を小さく作り変える企業や、起業の際に小規模オフィスを選択する会社が増加しています。
今回は、小規模オフィスでオシャレなオフィスの作り方についてご紹介します。
INDEX
1.小規模オフィスについて
2.小規模オフィスのメリット
3.小規模でおしゃれなオフィスの作り方
4.まとめ
1.小規模オフィスについて
小規模オフィスは、人数規模が小さく、ライター・デザイナー・エンジニア等、パソコン一台で作業できる職種におすすめです。
将来的に事業規模の拡大を検討している場合でも、まずは小規模オフィスを借りて初期費用を抑えることで、より早く成長軌道に乗せることができます。
一般的なオフィスの床面積は、一人当たり3坪が適正値だと考えられています。
複数の会議室や大きな会議室が必要な企業では一人当たりの面積も広くなりますが、会議が必要なければ一人当たり1~2坪でも問題ありません。
ただし、ゾーニングの方法によっては作業スペースが狭くなり、生産性の低下が予想されるため、レイアウトでバランスを取ることが必要です。
ここからは小規模オフィスの種類について紹介します。
・バーチャルオフィス
バーチャルオフィスはその名の通り仮想の事務所のことで、オフィスの住所を貸し出すサービスです。
比較的賃料が安価なうえ、郵便物の転送サービス・電話の代行・会議室の貸し出し等、一人で起業する際に最適なサービスが整っています。
一方で、弁護士・宅地建物取引業等の業種では許認可が下りないため、士業関係の企業は注意が必要です。
・レンタルオフィス
レンタルオフィスとは、受付や会議室などを他社と共有しつつ、オフィスフロアの一部分を個室として貸し切ることが可能な事務所のことです。
ブース席や個室スペースが用意されているため、会議室として使用することも可能です。
賃料コストを抑えたうえで許認可も取得できるので、士業関係のスタートアップ企業にもおすすめのオフィスです。
ただし、1つのオフィスを複数の事業者で利用するため、セキュリティ面の注意が必要です。
・コワーキングスペース
コワーキングスペースは近年利用が盛んになっている様式で、1つのオフィス空間や設備を複数の企業で共有する事務所です。
業務で利用するデスク・個室スペース等を他の企業と共有するため、セキュリティ面では十分な注意が必要です。
また、会議室も他の企業と共有するので、使用頻度が多い企業には不向きかもしれません。
事業の状況に応じてオフィスの規模を変更できるため、ベンチャー企業にはおすすめのオフィス様式です。
・サービスオフィス
サービスオフィスはレンタルオフィスと同様、仕切られたスペースを貸切る方式の事務所です。
会議室・家具・通信インフラ等が完備されており、加えてオフィスのスタッフに受付・秘書業務を任せられるため、事務作業や雑務をアウトソーシングしたい企業におすすめです。
しかし、その分費用は割高になるため、サービスオフィスによって作業効率を上げられるのか十分な検討が必要です。
2.小規模オフィスのメリット
小規模オフィスには次のようなメリットがあります。
・コスト削減
小規模オフィスの最も大きなメリットは、コストが削減できることです。
オフィスの賃料だけでなく、光熱費をはじめとした固定費や、家具や什器等の初期費用が抑えられます。
・生産性の向上
初期費用で抑えた予算を、家具や什器に充てて機能性にこだわることで、業務の作業効率向上が見込めます。
また、小規模オフィスはコミュニケーションの円滑化にも繋がります。
物理的な近さによって社員同士の距離が近くなり、状況の把握がしやすくなる等、業務の効率化や生産性の向上が見込まれます。
・統一感のあるオフィスデザイン
小規模オフィスにすることで、オフィス全体のデザインを統一しやすくなるというメリットもあります。
オフィスデザインには社員の満足度を向上させ、訪問客へのイメージアップにも繋がる大きな役割があります。
オフィスが広いほど、統一感を持たせることは難しくなりますが、小規模オフィスでは配置や動線がイメージしやすいうえ準備するオフィス用品が少ないため、デザインを統一することも容易です。
そのため、おしゃれなオフィス空間を実現するためには小規模オフィスが最適です。
3.小規模でおしゃれなオフィスの作り方
オフィス作りで重要なことは、コンセプトと機能性です。
まず初めにコンセプトを決めましょう。
カジュアル・モダン・スタイリッシュ等さまざまなテーマの中から、企業のイメージに合わせたものを選ぶといいと思います。
コンセプトは、オフィスの雰囲気に大きく影響を与え、それが直接会社のイメージにも繋がります。
次に大切なことが「機能性」です。
従業員の疲労に大きく関わるデスクや椅子の機能性を重視することで、働きやすさが向上します。
それでは次に、おしゃれな小規模オフィスをつくるために、注意すべきポイントを詳しくご紹介します。
・ゾーニング
小規模オフィスで最も注意が必要なことはゾーニングです。
一般的に、おしゃれなスペースを作るためには空間の余白が必要だとされています。
小規模オフィスはスペースが限られているため、通路や執務スペースを広々使うことは難しいかもしれませんが、収納を工夫することで余白のある空間を演出できます。
空間の余白作りには、次のような点に注意しましょう。
【空間の意識】
小規模オフィスでよく問題になることは、視界が遮られることによって生じる閉塞感です。
これはオシャレな印象からかけ離れるだけでなく、業務ストレスにも繋がり、生産性が低下する恐れもあります。
背の低い家具を選んだり、パーテーションの配置を工夫することで、可能な限り遠い距離まで視線が届くようにしましょう。
【動線の意識】
小規模オフィスはスペースの確保が難しい分、動線を意識した家具や什器の配置が必要です。
動線の確保を失敗してしまうと、オフィス家具の搬入さえ難しくなるケースがあります。
また、動線の作り方は社員同士のコミュニケーションにも大きく関わるため、図面からオフィスのレイアウトを十分に検討することが必要です。
【収納の工夫】
小規模オフィスでは、収納できる空間が限られています。
オフィスが窮屈に感じない最も良い方法は、収納するもの自体を減らすことです。
例えば、資料はすべてペーパーレス化にすれば、収納スペースとコストを削減でき、加えてセキュリティの向上にも繋がります。
また収納家具は、オープンシェルフがおすすめです。扉や背面がないため、閉塞感を与えない収納が可能になります。
機能的にも、棚の両面からものを取り出すことができるので、パーテーションとしての役割も兼ねられます。
小物や植物を飾ることでオシャレなオフィス空間を演出することもできます。
・デスク配置
オフィスフロアのデスク配置は働き方に大きな影響を与えるため、企業のコンセプトに合った形にすることが望ましいです。
小規模オフィスの場合は、固定の席を設けないフリーアドレスがおすすめです。
フリーアドレスにすることで固定席の収納スペースがなくなるため、執務スペースをすっきりとした空間に見せることが可能になります。
在宅勤務を導入して社員の出社日を分散することで、空間を有効的に活用でき、従業員数の多い企業でもオフィスの縮小化を実現できます。
ただし、集中して作業することが多い業務や、個人情報・機密情報を取り扱うことの多い企業は、フリーアドレス化には注意が必要です。
・デザインの統一
オシャレな空間作りで最も大切なことは、統一感を持たせることです。
同系色を用いたり、シンプルなデザインの中でポイント的に模様を取り入れることで、まとまりのある整然とした空間になります。
机・椅子・収納家具・小物などの色のトーンを揃えるだけでも、オシャレな雰囲気を演出できます。
4.まとめ
以上、小規模でオシャレなオフィスの作り方についてご紹介しました。
小規模オフィスは従業員数の少ない企業に適していますが、フリーアドレス化によって規模にかかわらず取り入れることのできる働き方です。
コスト削減をはじめとした様々なメリットをご紹介しましたが、留意すべき点も多いため、注意しながら取り入れましょう。
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