起業・移転等で必要になるオフィスの開設。
その際、どのような観点でオフィスを選べば良いか悩む人も多いと思います。
今回はオフィスの選び方と、東京のオフィス街についてご紹介します。
INDEX
1.オフィスの選び方
2.文化の中心地『中央区』
3.経済の中心地『千代田区』
4.流行の発信地『渋谷区』
5.多様性あふれる『新宿区』
6.ビジネス街と住宅街の二面性『港区』
7.まとめ
1.オフィスの選び方
オフィスを開設する際は、初めに企業として何を重要視するかをまとめることが必要です。
例えば起業のためのオフィス開設であれば費用を重視する必要があり、営業活動の多い会社であればアクセスが大切になります。
企業によってオフィス選びで重要になってくるポイントは様々ですが、どの企業でも重要なポイントは費用・広さ・立地です。
・費用
オフィスの移転はもちろんですが、起業する場合は特に、できる限り費用を抑えることが求められます。
契約時の初期費用や毎月のランニングコストを十分に考慮しましょう。
立地やオフィスの規模によって費用が大きく変わってくるので、オフィスとして重要なポイントは何か、優先順位をつけて考える必要があります。
また、固定費をどれだけ抑えられるかも大事なポイントです。
賃料をはじめとして電気・水道代などのエネルギーコストも考慮して契約しましょう。
・広さ
費用を抑えるためにも、オフィスの広さは十分な検討が必要です。
オフィスの広さは一人当たり3~5坪が一般的です。
ただし、必要面積は事業によって大きく変化します。
たとえば、個室や大きな会議室が必要な場合や、保管しなければいけない書類や書籍が比較的多い場合はその分面積が必要となります。
逆に、IT企業などパソコンがあることで大抵の仕事ができるような会社であれば、一人当たりの必要面積は小さくて済みます。
また、スペースを有効活用できる収納を増やしたり、社員全員を出勤させないような仕組みにすることで必要面積を抑えることもできます。
こうした工夫によって、一人当たりの面積が2坪程のオフィスもあります。
・立地
立地もオフィスを選ぶうえで重要なポイントです。
通勤の利便性のみならず、経営戦略、求人活動にも大きくかかわり、企業イメージや広告宣伝にも影響します。
企業によっては事業戦略として、予算が多少オーバーしたとしても駅に近いオフィスを選択する場合もあります。
実際、好立地なオフィスと立地の悪いオフィスを比較すると、求人活動での費用対効果には大きな差があるようです。
最寄駅からの距離、更には近隣の企業・飲食店、街のイメージなどを考慮したうえで会社の立地を決めましょう。
さてここからは、東京エリアの代表的な5つのオフィス街を、その特徴とともにご紹介します。
2.日本文化の中心『中央区』
東京23区の中央に位置する中央区は、千代田区・港区と併せて「都心三区」と言われています。
文化の中心として発展してきた歴史ある街で、観光スポットにも恵まれています。
多くの商業施設やオフィス、老舗の商店が立ち並び、経済面でも日本の発展を支えてきました。
この立地だからこそのブランド力があり、それを重視する企業にはおすすめの場所です。
銀座エリア
高級ブランド店が立ち並ぶ銀座エリアは、トレンドの発信地として世界的にも有名な場所です。
オフィス賃料は高額ですがネームバリューが大きなメリットとなるため、化粧品・宝石・人材派遣などの業種に適しています。
八重洲・日本橋・京橋エリア
このエリアは世界最大級の大きさを誇る東京駅に面していて地方へのアクセスも良く、全国の企業の本社が数多く構えられています。
また、飲食店が多いことから社員の昼食や接待の際の利便性も高い場所です。
【中央区エリアの特徴】
・都心三区の一つ
・文化の中心として発展
・ブランド力
3.日本の経済の中心地『千代田区』
千代田区は皇居、官公庁等が集中する国家機能集積地です。
日本を代表する企業の本社や外資系企業のオフィスが多く、国の経済を担っています。
また、靖国神社・武道館・秋葉原といった様々な観光名所・施設があり、公園・庭園も多く豊かな自然を体感できることから社員の気分転換にも最適です。
丸の内エリア
日本を代表するオフィス街として知られる丸の内エリアは、オフィスワーカーが最も憧れる街といわれています。
日本の中心企業の本社ビルが立ち並ぶためブランド力の強さもあります。
東京駅が最寄りのため、国内外への出張が多い企業にもおすすめの場所です。
大手町エリア
大手町は地下鉄5線が乗り入れ、都内各所を網羅できるアクセスの良さが特徴です。
このエリアは丸の内に続いて働きたいエリアランキング2位を獲得しました※。
大手町エリアには皇居があって歴史ある雰囲気が漂い、23区内屈指の治安の良さとも言えます。
※出典:プレイスマネジメント研究所「オフィス立地ブランド調査」
有楽町・日比谷エリア
千代田区の中で丸の内・大手町と並んで強い存在感を放つのが有楽町エリア。
ここでは2019年から「Micro STARs Dev」が始動され、先進的な街づくりに取り組まれています。
日比谷には帝国ホテルや皇居があり、劇場も多く比較的治安の良い地域で知られています。
【千代田区の特徴】
・都心三区の一つ
・国家機能集積都市
・日本の経済の中心
4.流行の発信地『渋谷区』
若者のファッションをはじめとした、様々な文化を世界に発信している渋谷区。
ここには商業施設だけでなくオフィスビルも多く、シェアオフィス・コワーキングスペース・セットアップオフィス等、様々な賃貸オフィスが増加しています。
そのためこの場所で起業する企業も多く、IT企業が集まる人気エリアです。
利便性も高く、東京23区内で最も賃料が高いエリアです。
恵比寿エリア
渋谷区内では渋谷エリアと人気を二分する地域で、比較的落ち着いた雰囲気の地域です。
治安やアクセスの良さ、飲食店や商業施設の多さから住みたい街ランキングで常に上位にランクインしています。
【渋谷区の特徴】
・若者の流行の発信地
・賃料最高値
・様々な賃貸オフィス
5.多様性あふれる『新宿区』
新宿駅は世界一のターミナル駅であり、高速バスの本数も多いことから全国へと繋がるアクセスの良さがあります。
神楽坂にフランスレストランが多いことや、新大久保にコリアンタウンがあることで知られているように、外国人が多い場所です。
若者の流行の最先端の土地でもあり、多様性あふれるエリアです。
西新宿エリア
商業施設や高層ビルが立ち並ぶこのエリアは新宿区の中でも特に人気の高いオフィス街です。
新宿副都心計画によって超高層ビルが建設され、それが約40棟密集しています。
四谷・市ヶ谷エリア
新宿区と千代田区にまたがるこのエリアは都心の中でも比較的自然が多い地域です。
新宿区の中でも比較的治安が良く、利便性も高いため高級住宅街が広がります。
市ヶ谷は中小サイズのオフィス物件も多く、賃料相場が控えめという特徴もあります。
【新宿区の特徴】
・世界一のターミナル駅「新宿駅」
・外国人集住地区や若者の流行による多様性
・都心三区内では賃料最安値
6.ビジネス街と住宅街の二面性『港区』
東京都23区のなかでも事業所数はトップクラスを誇る港区は高級住宅街・ビジネス街として知られています。
「住みたい街ランキング」では常に上位となるこのエリアの区民の平均所得は日本一で、だからこそ賃料もかなり高額です。
外資系企業やメディアや広告系企業の比率が高く、近年はIT企業も増えてきました。
青山・表参道エリア
おしゃれで格式高い街として知られている青山・表参道エリアは多くの商業集積を誇るエリアです。
ブランド力が強いため、アパレル・外資系企業から非常に高い人気があります。
IT企業も多く小規模オフィスの需要も高いです。
品川エリア
品川駅は新幹線をはじめとした多くの鉄道路線が乗り入れており、羽田・成田空港へのアクセスも良好です。
2027年にはJR東海リニア中央新幹線の首都圏側の始発駅となることが予定されており、非常にアクセスの良いエリアです。
新橋・虎ノ門・汐留エリア
JR新橋駅周辺に広がり、空港も近いことから交通の便の良さで知られています。
「サラリーマンの街」という異名が付くほど、古くから業種を問わず様々な企業のオフィスがあります。
虎ノ門では、2023年に駅と一体化した超高層ビルが開発される予定で今後の発展も期待できます。
【港区の特徴】
・事業所数がトップクラス
・高級住宅街で知られる
・賃料が高額
7.まとめ
今回はオフィスの選び方と、東京のオフィスエリアをご紹介しました。
オフィスを開設する際は費用・立地・広さから会社に合った条件を考え、それに適した場所を選ぶことが必要です。
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