近年、居心地の良い空間づくりの一環としてスケルトン天井を採用するオフィスが増えてきています。
スケルトン天井はおしゃれで開放感があるというメリットがある一方、温度管理やメンテナンスなどの面で注意が必要な点もいくつかあります。
そのため、オフィスの天井をスケルトン仕様に変更しようと考えている場合は、メリット・デメリットの両方をきちんと把握してから検討することが大切です。
今回はオフィスをスケルトン天井にするメリット・デメリットや、導入時に押さえておきたいポイントをご紹介します。
INDEX
1.スケルトン天井とは?具体的な定義と特徴
2.デザイン性や開放感がアップ!オフィスをスケルトン天井にするメリット
3.原状回復コストや温度管理に注意!オフィスをスケルトン天井にする場合のデメリット
4.スケルトン天井の導入で失敗しないためのポイント
5.まとめ
1.スケルトン天井とは?具体的な定義と特徴
スケルトン天井とは、梁や束、配管などの骨組みや躯体がむき出しになっている天井のことです。
一般的な天井では躯体部分を隠すために天井板やクロスなどの表層材を使用しますが、スケルトン天井ではあえてこれらを使わないところが大きな特徴です。
スケルトン天井はおしゃれな飲食店やスタジオ、一般家庭などで広く普及していますが、近年ではスケルトン天井ならではのメリットや魅力に引かれ、オフィスに採り入れるケースも増えてきています。
2.デザイン性や開放感がアップ!オフィスをスケルトン天井にするメリット
オフィスをスケルトン天井にすると、おしゃれな空間を作れるというだけでなく、心理面などにも良い影響をもたらします。
ここでは、オフィスをスケルトン天井にした場合に期待できるメリットを4つご紹介します。
・オフィスの開放感がアップ
スケルトン天井にすると、天井板がなくなるぶん、天井高がぐんと上がります。
具体的にどのくらい高くなるかは物件の構造によって異なりますが、80cm程度高くなるケースが多いようです。
天井高の低いオフィスは圧迫感があるため、長時間デスクワークしているとストレスや疲労を感じがちですが、スケルトン天井にすれば開放感がアップし、従業員にとって居心地の良い空間になるでしょう。
・スタイリッシュな印象になる
スケルトン天井はおしゃれなバーやレストラン、スタジオなどで採用されていることからも分かる通り、スタイリッシュな印象をもたらします。
前述した開放感に加え、オフィス全体におしゃれな雰囲気がプラスされれば、従業員のモチベーションアップを期待できます。
また、社外から訪れた人にセンスの良さをアピールできるというメリットもあります。
・レイアウトの自由度が高くなる
一般的な天井の場合、オフィスレイアウトの変更に伴って配管や配線を移動する際、まず天井板を取り外す作業からはじめなければなりません。
かなり大がかりな作業になるため、レイアウトを簡単に変更するのは難しく、デザインや間取りに制限が出る可能性もあります。
一方、スケルトン天井にすれば最初から配管や配線がむき出しになっているため、いちいち天井板を外す作業は不要です。
事業規模の拡大や労働環境の改善など、必要に応じて自由にレイアウトを変更しやすくなるところも利点の一つです。
・メンテナンス費用の節約
レイアウトの変更の場合と同じく、配管や配線のメンテナンスを行うには、天井板を剥がして作業を行う必要があります。
メンテナンス費用は基本的に手間や時間がかかるほど割高になるため、天井板を剥がさずに配管や配線をお手入れできるスケルトン天井は、長期的に見てメンテナンス費用を節約できるでしょう。
3.原状回復コストや温度管理に注意!オフィスをスケルトン天井にする場合のデメリット
オフィスにスケルトン天井を採用すると多くのメリットがある一方、いくつか注意しなければならない点もあります。
ここではスケルトン天井の導入に当たって気を付けたいポイントを4つご紹介します。
・掃除の手間がかかる
スケルトン天井では天井裏と室内空間との間に壁がないぶん、オフィスで発生したほこりが配管や配線にたまりやすくなります。
配管や配線の上部にたまった汚れをそのまま放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、真下にある執務スペースにほこりが落ちて衛生面に問題が出る原因にもなります。
このようなほこり対策を行うには、定期的に天井の掃除をしなければなりませんが、配管や配線を掃除するには高所作業が不可欠であるため、清掃業者に定期的に掃除を依頼する必要があるでしょう。
・原状回復のコストがかさみやすい
賃貸オフィスの場合、退去する際に入居前の状態に戻すための原状回復工事を行う義務があります。
元々スケルトン天井だった場合は問題ありませんが、入居後にスケルトン天井へ変更した場合、天井を元通りに直さなければなりません。
さらに、スケルトン天井に変更するにあたって配管や配線、空調設備、照明などを移動させた場合は、より大がかりな工事が必要になり、施工費がかさむ原因となります。
原状回復費用を安く抑えたいのなら、配管や配線の移動はなるべく避ける、元からスケルトン天井の賃貸オフィスを探すなどの工夫も検討しましょう。
・温度管理が難しい
スケルトン天井によって室内空間が広がると、冷暖房効率が低下する可能性があります。
特に、暖かい空気は上の方にたまる性質があるため、冬場は足下が冷えやすくなるかもしれません。
よりパワーの強い空調設備に交換すれば対策できますが、光熱費もかさみやすくなることに注意が必要です。
・音が反響しやすい
天井板は音を吸収する役割も担っているため、スケルトン天井にすると音が反響しやすくなります。
人の声やタイピングの音、複合機の音などがあちこちに反響すると、人によってはストレスを感じたり、集中力が欠けたりする原因になります。
天井板の代わりに防音パネルを設置して対策するという方法もありますが、別途コストや手間がかかるため要注意です。
4.スケルトン天井の導入で失敗しないためのポイント
スケルトン天井の導入で失敗しないために、計画の時点で以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 消防法や建築基準法を確認
- 賃貸物件の規約をチェック
- 従業員の意見を聞く
- 騒音やほこりなどの対策を考えておく
以下ではそれぞれのポイントについて解説します。
・消防法や建築基準法を確認
スケルトン天井へ変更するに当たって、排煙やスプリンクラーなどの設備を移動せざるを得なくなるケースもあります。
消防法や建築基準法では、一定の条件を満たす建物について、排煙設備やスプリンクラーの設置を義務づけているため、スケルトン天井にするための工事でこれらの設備を取り除いた場合、違法になる恐れがあります。
違法リスクを回避するには、あらかじめ消防法や建築基準法をよく確認し、デザインや設計に問題がないかどうか調べておくことが大切です。
・賃貸物件の規約をチェック
賃貸オフィスの場合、そもそもスケルトン天井にすることは可能なのかどうか事前に確認しておかなければなりません。
可能だった場合、物件の管理会社に対してスケルトン天井の施工計画を申請し、承認を得る必要があります。
施工計画によっては承認が下りない可能性もあるため、内装工事の規約や規定に不明な点があった場合は、あらかじめ管理会社に問い合わせておくと良いでしょう。
・従業員の意見を聞く
スケルトン天井にはさまざまなメリットがある一方、音の反響やほこり、温度管理などいくつか注意しなければならない点があるため、従業員から反対意見が出る可能性もあります。
従業員の声に耳を傾けず、勝手にスケルトン天井の計画を進めると、現場から不満や不平が出るかもしれません。
全ての従業員にとって心地良いオフィス空間を作るためにも、スケルトン天井を計画する際は社内アンケートを実施して意見を募り、現場の意見を反映させることを心掛けましょう。
・騒音やほこりなどの対策を考えておく
前述したように、スケルトン天井にすると騒音やほこり、温度管理などの問題が浮上するため、これらへの対策をあらかじめ考慮しておきましょう。
例えば、防音・遮音性の高い壁・床材を使う、清掃業者に定期的に掃除を依頼する、空調を高性能なものに交換するなど。
スケルトン天井ならではの問題を解消できる策を講じておけば、導入後に現場から不満が出るリスクも少なくなるでしょう。
5.まとめ:おしゃれで開放的なスケルトン天井をオフィスに導入してみよう
スケルトン天井は、あえて天井板を設けず、梁や配管などをむき出しの状態にした天井のことです。
見た目がおしゃれになる上、天井高が高くなって開放感が出る、レイアウト変更やメンテナンスのコストを節約できるなど、多くのメリットを期待できるところが特徴です。
一方で、配管や配線にほこりがたまりやすくなる、温度管理が難しい、音が反響しやすいなど、日常に支障を来す可能性のあるデメリットも少なくありません。
これらの問題を解決してスケルトン天井のメリットのみを残したいのなら、オフィスレイアウトのプロにアドバイスをもらいながらデザイン・設計してみることをおすすめします。
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