オフィスレイアウトは、従業員の働きやすさや生産性に大きな影響をもたらす要素です。
特にどのオフィスにも必要なデスクの配置は、業務効率や従業員のモチベーションを左右する重要なポイントになります。
理想的なワークスペースづくりを目指すのであれば、デスクのレイアウトにこだわりましょう。
今回はオフィスのデスク配置が重要な理由や、代表的なデスク配置の方法、理想的なワークスペースを実現するための設計ポイントについて解説します。
INDEX
1.なぜデスク配置が重要なのか?オフィスに与える影響を解説
2.代表的なデスク配置の方法と特徴
3.理想的なワークスペースを実現するための3つのポイント
4.まとめ
1.なぜデスク配置が重要なのか?オフィスに与える影響を解説
オフィスにおいてデスク配置が重要とされる理由は、大きく分けて3つあります。
・生産性への影響
デスクはオフィスの中でも大きな割合を占める家具なので、どのように配置するかによって働きやすさに差が生じます。
例えば、グループワークを中心とする業務が多いにもかかわらず、個々のデスクがあちこちに散らばるように配置されていたら、チームワークやコミュニケーションに支障をきたす原因となります。
その結果、生産性が低下して売上や業績にも悪影響を及ぼす可能性があるため、業務に適したデスク配置を心掛けましょう。
・コミュニケーションの取りやすさへの影響
会社では基本的に同じ部署やチームの人たちと協力・連携して業務に当たるため、従業員同士のコミュニケーションが欠かせません。
デスク同士の距離が空き過ぎている、あるいはパーテーションが邪魔になるようなレイアウトを採用すると、同じ部署・チームの人と気軽に話ができず、うまく連携を取りづらくなる可能性があります。
コミュニケーション不足はミスやトラブルの原因となることもあるので、従業員同士で気軽にやり取りできるレイアウトになっているかどうかも意識することが大切です。
・スペースの有効活用
オフィスにはデスクの他に、チェアやキャビネット、大型の複合機、応接セットなどさまざまな家具・OA機器を配置しなければならないため、限りあるスペースを有効活用する必要があります。
同じ数のデスクでも、配置の仕方によって利用する面積に大きな違いが生じるので、無駄のないレイアウトを考慮することが大切です。
特に小規模オフィスは省スペースの配置を心掛けないと、動線に大きな支障をきたす恐れがあるので注意しましょう。
2.代表的なデスク配置の方法と特徴
オフィスのデスク配置は自由に行えますが、大まかに4つのパターンに分けられます。
・島型
島型とは、複数のデスクを向かい合うように設置するレイアウトで、対向型とも言います。
複数のデスクが、島のような形を作ることが名称の由来です。
昔から多用されているオーソドックスなスタイルで、同じ島にいる人と向かい合って座ることから、コミュニケーションを取りやすい利点があります。
デスク上に設置するパソコンや電話などの配線をひとまとめにして管理しやすいのも島型の特徴です。
グループワークを行う際に適した配置ですが、一方で他の島にいる人たちには背を向ける形になるので、閉鎖的になりやすいデメリットがあります。
また、人によっては「同じ島にいる人の視線が気になる」といったストレスを感じることもあるようです。
・同向型
同向型とは、座った人が同じ方向を向くように配置するスタイルで、並列式やスクール式とも呼ばれています。
隣り合う人とコミュニケーションを取りやすい一方、前の人と目線が合うことはないため、視線を気にせず仕事に集中できるところが利点です。
管理職の席を最後列あるいは横に配置すれば、部署全体の様子を観察しやすくなる特徴もあります。
ただし、従業員側はプレッシャーを感じやすく、萎縮したり、ストレスをため込んだりする可能性があるので注意が必要です。
また、隣り合った人とは話しやすいものの、それ以外の人とはコミュニケーションが取りづらく、わざわざ席を立って話し掛けなければならないのがネックです。
・フリーアドレス型
フリーアドレス型とは、固定席を作らず、誰もが自由に着席できるスタイルのことです。
レイアウトは島型が基本ですが、誰がどこに着席してもOKなので、同じ部署やチームに限らず、他の部署・チームの人とのコミュニケーションも取りやすいところがメリットです。
また、あえて全員分の席を作らない変則的なスタイルを採用できるところも、フリーアドレス型ならではの特徴。
例えば外回りが多い営業部は全員が着席する機会が少ないので、必要最低限のデスクのみを配置して省スペース化を図る方法もあります。
一方で、自分だけの席がないことにストレスや居心地の悪さを感じる人も少なくないため、従業員から不満が出るリスクがあります。
固定席がないぶん、デスク周りに私物を置けないため、別途ロッカーや収納庫の準備もしなければならないでしょう。
・ブース型
ブース型とは、デスク同士の間にパーテーションやパネルを設置し、個別のスペースを作るパターンです。
周囲の視線や音をある程度遮断できるため、集中作業に向いているデスク配置とされています。
そのぶんコミュニケーションは取りづらくなるため、別途打ち合わせや話し合いを行うためのスペースを確保した方が良いでしょう。
3.理想的なワークスペースを実現するための3つのポイント
理想的なワークスペースを設計するために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
・デスク配置のコンセプトを明確化する
まずは、デスク配置のコンセプトを明確にするところからスタートしましょう。
誰がどのようにオフィスを利用するのか、従業員にどのようにオフィスを使ってほしいのか、などの項目をリストアップしていくと、大まかなコンセプトが見えてきます。
コンセプトを先に決めておけば、自社のオフィスに適したデスク配置のパターンも絞り込みやすくなるでしょう。
・従業員の動線を考慮する
オフィス内の動線は業務の効率を大きく左右する重要なポイントです。
日頃から従業員の動きをよく観察し、どこにデスクを配置すれば移動や業務の邪魔にならないか、慎重に考えましょう。
例えばオフィスへの出入りが多い営業部ならフリーアドレス型にした上で、各デスクから出入口への動線をやや広めに取るのがおすすめです。
一方、SEやプログラマーのいる部署は移動が少なく、かつ集中作業がメインとなるため、ブース型にした上で出入口からやや離れた場所にデスクを配置すると良いでしょう。
・面積配分を考える
オフィスにはデスクを配置するだけでなく、収納スペースや応接スペース、休憩スペースなどさまざまなスペースが必要になります。
オフィスの面積には限りがあるので、他のスペースの面積との兼ね合いも考慮した上でデスク配置に使える面積を計算し、無駄のないレイアウトを考えることが大切です。
4.まとめ:理想的なワークスペースはデスク配置で決まる
オフィスのデスク配置は、業務の効率化やコミュニケーションの活性化などを左右する重要な要素の一つです。
デスク配置には複数のパターンがあり、それぞれ特徴が異なるので、まずはオフィスのコンセプトを明確にし、従業員の動線や面積配分を考慮したレイアウトを検討しましょう。
自分でレイアウトを考えるのは難しい場合は、プロに相談しながら二人三脚で進めていくのがおすすめです。
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