オフィスのコンセプトとは、オフィスデザインの基盤となる考え・想いを指します。
コンセプトを決めておくことで、オフィスの一新に際して、従業員の理想とする働き方を実現しやすくなり、企業ブランディングの向上にもつながります。
本記事では、オフィスのコンセプトを決めるメリットと手順を詳しく解説します。
INDEX
1.オフィスのコンセプトとは?
2.オフィスコンセプトの重要性・メリット
3.オフィスのコンセプトを決める手順
4.まとめ
1.オフィスのコンセプトとは?
オフィスのコンセプトとは、オフィスをデザインする上でベースとなる考え方や想いのことです。
コンセプトは概念・構想を意味します。
オフィスのコンセプトを具体的に表すと、「リゾート空間のようにくつろげるデザイン」「一流ホテルのように洗練されたデザイン」「従業員の作業意欲が高まるデザイン」といった風になります。
つまり、オフィスにおけるコンセプトとは、オフィス空間全体および訪れる人々に影響を与える重要な要素なのです。
2.オフィスコンセプトの重要性・メリット
なぜオフィスのコンセプトを決める必要があるのかというと、しっかりとしたコンセプトの上に成り立つオフィスは、従業員の理想を叶えたり、企業ブランディングにつながったりするためです。
デザイン次第で、どれだけでもおしゃれなオフィスは作れます。
しかし、見た目や雰囲気だけを重視していては、上記のようなオフィス本来の目的は果たせません。
オフィスのコンセプトは、企業の方向性・目標をはじめとする企業理念やブランド価値、働く上での課題などをベースに決定していきます。
企業や従業員の想いが反映されたオフィスを設計できることこそ、コンセプトを決める重要なポイントです。
以下では、企業ブランディングを後押しすることを含め、オフィスのコンセプトを決めるメリットを詳しく紹介します。
・目指す働き方を実現できる
オフィスのコンセプトを決めるメリットといえば、目指す働き方を実現できることです。
オフィスのコンセプトを決めるときは、従業員へのヒアリングを通して、現状の働き方における課題や問題点を洗い出していきます。
「どのようなワークスタイルが理想的か」「快適に働くためにはどのような改善が必要か」といった追求が重要です。
その結果、明確になった働き方を、オフィスのデザインに反映させていきます。
時代を追うごとに、働き方は多様化を辿っています。
そのような中で、従業員が目標とする働き方を叶えられることは、オフィスのコンセプトを決める大きなメリットと考えられるでしょう。
・従業員の満足度やモチベーションが向上する
目指す働き方が実現できるオフィスをデザインすることは、従業員の満足度やモチベーションの向上にもつながります。
従業員の不満が残るオフィスでは、働く意欲も高まりません。
働き手にとって、オフィスは1日の大半を過ごす場所です。
従業員一人ひとりが満足し、「ここで働きたい!」と思うオフィスをデザインすることで、離職率の低下に貢献するといったメリットもあります。
・作業効率がアップする
従業員の満足度やモチベーションが上がれば、作業効率向上にも期待がもてます。
ストレスと作業効率は相反する関係と言われており、環境の良くないオフィスで作業を続けると効率が低下しかねません。
環境が整ったオフィスで作業すると、ストレスが抑えられ、従業員一人ひとりのパフォーマンスも上がっていくと考えられます。
その結果、企業全体の生産性も高まっていくでしょう。
・企業ブランディングを強化できる
オフィスのコンセプトを決めることは、企業ブランディングの強化につながるというメリットもあります。
先述のとおり、オフィスのコンセプトは企業理念やブランド価値をベースに決定されます。
企業理念はいわば企業の軸となる部分です。
企業が大切にしていることを反映させたオフィスは、他社に対してアピールする強力な材料となります。
もし企業理念やブランド価値に共感が得られたら、商談の成功にもつながりやすくなるでしょう。
3.オフィスのコンセプトを決める手順
オフィスのコンセプトを決めるときは、まず移転や新設の目的と現オフィスの問題点を洗い出したところから始めます。
そこに企業理念を当てはめ、導き出された内容をデザインに落とし込むのが一般的な流れです。
以下では、オフィスのコンセプトを決める手順を一つずつ解説していきます。
・移転や新設など目的を明らかにする
オフィスのコンセプトを決める上で、まず取りかかりたいのが、移転や新設、リニューアルの目的を明確にしておくことです。
目的を明らかにすると、定めるべきコンセプトも見えやすくなります。
移転や新設の理由としては、月々のコスト削減、人員増加によるスペース確保、作業環境改善による従業員のモチベーションアップなどが挙げられるでしょう。
もし従業員のモチベーションアップが目的なら、「従業員の意欲を高める、エネルギッシュなデザイン」といったコンセプトが見えてくるはずです。
・現オフィスの問題や課題を洗い出す
移転や新設などの目的が明らかになったら、次は現オフィスの問題や課題を洗い出していきます。
洗い出す方法としては、各部署でミーティングを行ったり、実際にオフィスで働く従業員にヒアリングしたりします。
意見が偏らないよう、できるだけさまざまな立場の人に話を聞くのがポイントです。
よくあるオフィスの問題・課題点としては、一人ひとりのスペースが狭い、Webミーティング用の個室が少ない、風通しが悪くて空気がよどみがちなどがあります。
また、経営者からは従業員に企業理念をさらに浸透させたい、企業全体の生産性が低下しているといった声も聞けるかもしれません。
・企業理念や企業ブランディングを確認する
移転・新設の目的および現オフィスの問題・課題が整理されたら、企業理念や企業ブランディングと照らし合わせ、どのようなオフィスにしていけば良いのかを考えていきます。
ここで大切なのが、企業理念や企業ブランディングといった企業の軸を確認することです。
企業が大切にすることを再確認することで、コンセプトの方向性が決まり、具体的なデザインの計画も進みやすくなります。
・コンセプトをデザインに適用する
コンセプトが固まったら、見えてきたデザインを適用していきます。
デザインをいきなり落とし込むのではなく、どのように適用すれば今後スムーズに進むかの話し合いが重要です。
オフィスデザインを進める際に慎重に行いたいのが、メインカラーやアクセントカラーの選定です。
これらのカラーは、オフィスのイメージを決定付ける大きな要素の一つとなります。
社内外の人に与える印象を左右するため、コンセプトに沿ったカラーを設定しましょう。
なお、それぞれのカラーが持つイメージは以下のとおりです。
・レッド:元気、明るい、エネルギッシュ
・ブルー:知的、クール、安息、清潔感
・グリーン:癒し、穏やか、健康
・イエロー:陽気、幸福、ポジティブ
・オレンジ:温もり、親しみやすさ、賑やか
・パープル:上品、高級、神秘的
・グレー:都会的、おしゃれ、調和
もしコンセプトが「一流ホテルのように洗練されていて、胸を張って社外の人を招けるデザイン」だとすれば、元気でポジティブなイメージのレッドやオレンジを採用してしまうと、方向性がズレてしまうため要注意です。
4.まとめ:オフィスのコンセプトを通して企業の想いをアピールしよう
移転や新設を前にオフィスのコンセプトを決めることは、企業全体にさまざまなメリットをもたらします。
従業員の満足度が向上するだけでなく、離職率を防ぐという企業側へのプラスの効果や、社外のイメージアップにもつながります。
オフィスのコンセプトを決めるときは、方向性にブレが生じないよう、目的や現段階での問題点、企業理念を再確認することが大切です。
適切なコンセプトを定め、企業の想いをベースにしたオフィスを完成させましょう。
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