カラーコーディネートは、ファッションだけのものと思っていませんか?
実は、オフィスのインテリアもカラーコーディネートの考え方を取り入れることで、劇的に変化します。
「改装しても洗練された雰囲気にならない」、「何となく落ち着かない環境で集中できない」という場合は、カラーコーディネートをチェックしてみると良いかもしれません。
INDEX
1.カラーコーディネートとは
2.カラーコーディネートの基本
3.オフィスにおけるカラーコーディネートの活用例
4.色の効果を使う時は専門家の力を借りましょう
5.まとめ
1.カラーコーディネートとは
カラーコーディネートは、多くの色の中から相性の良いものを選択して、色をコーディネートする考え方や技術です。
例えば、「青」と言っても、白を混ぜたような青色や、みどりがかった海のような青色、カワセミのような深い青色など、さまざまな色があります。
色の淡さや合わせる色によって、色は引き立て合うこともあれば美しさを消し合ってしまうこともあるので、その組み合わせやバランスを考えるのが、カラーコーディネートです。
カラーコーディネートは、インテリアだけでなく、ファッションやデザインの世界でもなくてはならない要素で、コーディネーターの資格も存在しています。
2.カラーコーディネートの基本
カラーコーディネートは、ベースカラーを70%ほどの面積に使い、アクセントカラーを5%くらいプラスすると、バランスが良いとされています。
残りの25%は、デスクやキャビネット、ブラインド(カーテン)などのインテリアで、これらの色を主役となるメインカラーとして捉えると、バランスよくまとまります。
オフィスでは、ベージュや温かみのあるホワイトを基調として、コーポレートカラーをポイントで使うのが基本的なスタイルです。
強い色はたくさん取り入れると、いるだけでストレスを感じることがあるため、小物として取り入れると効果的です。
また、青色をベースにした寒色系、赤色やオレンジ色を中心とした暖色系は、それぞれに特徴があります。
一般的に寒色系は集中力を高めて、感情を落ち着かせる効果があり、暖色系は心を明るくポジティブにするという効果があると考えられています。
カラーコーディネートには、寒色系同士、暖色系同士の「類似色調和」と、異なる色を組み合わせることで効果を見出す「異色調和」と呼ばれる効果があります。
また、色をサークル状に並べた時に対照に位置する色同士は、「反対色調和」、別名補色と呼ばれ、相性が良いことが分かっています。
こうした相性の良いカラー同士をバランスよく組み合わせること以外に、インテリアにはトーン調和という考え方もあります。
トーン調和とは、色味の強さを揃えることでまとまりを出す方法で、たくさんの色を使ってもちぐはぐな印象にならないのが利点です。
例えば、淡いパステルトーンで小物を統一したり、ビビットな印象のカラフルな椅子をカラーバリエーション豊富に取り揃えてポップなイメージを出したり、といったインテリアはトーン調和によるコーディネートといえます。
3.オフィスにおけるカラーコーディネートの活用例
オフィスのインテリアを考える時に参考にしたい、カラーコーディネートにおける基本的なアイデアをまとめました。
普段気づかないだけで、実はすでに取り入れているというケースもあるかもしれません。
活用例の一部として、自社のデザインを決める時の参考にしてください。
・会議室に「赤」を取り入れて議論の活発化を狙う
赤は、明るくエネルギーのある強い色です。
多用しすぎると、部屋にいるだけで疲れてしまうこともありますが、椅子やキャビネットなど、インテリアのポイントとして使用すると、ポジティブな力が湧いてきて、会議が盛り上がりやすいと言われています。
・進出色と後退色を使い分けて奥行きを広く見せる
カラーコーディネートにおいて、暖色系は進出色、寒色系は後退色とも呼ばれます。
部屋を広く見せたい時に、入口からもっとも遠い場所に広く寒色系を使い、その手前に暖色系の家具を置くと、部屋の奥行きが広がって見えます。
色のもつ作用を使うことで、限られた空間を広く見せられるのが、カラーコーディネートの隠れた利点といえるかもしれません。
・淡い色と暗い色を使い分けて天井を高く見せる
一般的に、濃い色は重く見え、淡い色は軽く見えます。
この特性を使って、床をダークブラウンなどの濃い色に、天井をベージュなどの淡い色にして、天井を高く見せることができます。
天井が高いと、部屋が明るく見えて開放感が感じられるので、窓のない、あるいは小さいオフィスでもすっきりした空間に見せることが可能です。
・膨張色を使って、室内を開放的に見せる
カラーコーディネートに従うと、白色系は実際よりも広く見える膨張色、黒色系は実際よりも狭く縮んで見える収縮色と言われています。
そのため、オフィスの室内を黒一色にしてしまうと、実際の広さよりも狭く感じることがあります。
黒い壁紙や黒い家具はスタイリッシュですが、広く見せたい場合はなるべく膨張色を用いるのが良いでしょう。
・インテリアに「緑」を取り入れて、リラックス効果を高める
緑色には、見る人を癒してリラックスさせる効果があるとされています。
緑色を家具や壁紙に使うだけでなく、観葉植物や、ツタなどを使った緑のカーテンを「色」として取り入れるのも効果的です。
・コーポレートカラーを用いて広報に活用する
企業のロゴは、それ自体が相性の良いカラーで構成された一つのデザインと見ることができます。
ロゴの配色をそのまま家具やオフィスのメインカラー、あるいはアクセントカラーとして取り入れることで、会社のブランディングにも効果を発揮させられます。
近年は、オフィス内のツアー動画をサイトに掲載したり、社内でYouTubeやインスタグラム、TikTok用の広報動画を撮影する企業も増えています。
撮影コーナーをコーポレートカラーで統一することで、セットを作らなくても自然に効果的なブランディングを行うことができるでしょう。
オフィスに顧客がよく訪問する場合も、こうしたコーポレートカラーの活用が効果を発揮できます。
4.色の効果を使う時は専門家の力を借りましょう
ネットで調べると、カラーコーディネートの考え方や実例を見ることはできます。
しかし、「青」と言っても無限のカラーがあるように、色の強さが少し違うだけで、お手本とは程遠いアンバランスな印象になってしまうこともあるため、オフィスの改装やインテリアの変更を行いたい場合は、まず専門家に相談するのが得策です。
最適なカラーコーディネートは、オフィスの規模や従業員数、演出したいオフィスの雰囲気や目指したいレイアウトの形によって異なります。
色の持つ効果や力を最大限発揮するためには、色の微妙な差異やオフィスの実例に詳しいカラーコーディネートの専門家、あるいはインテリアコーディネーターに協力してもらうことをおすすめします。
5.まとめ
オフィスをカラーコーディネートすることで、無味乾燥な空間を人が過ごしやすく居心地が良く感じる場所へと変えることができます。
オフィスの居心地の良さは、作業効率UPやコミュニケーションの活発化にもつながるので、色の力を活用したオフィスデザインを検討してはいかがでしょうか。
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