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2023/06/17コラム

オフィスを個室化するメリット、オフィスの作り方

オープンスペースにおいて、防音やセキュリティの確保を実現するには、オフィスの一部を個室化するのが最適です。

周囲の音や視線を遮断できるので、社員の集中力を保つことができ、機密性の高い仕事も安心して行うことができます。

本稿では、オフィスの個室化で実現できることやメリットを解説しつつ、個室を備えたオフィスの作り方について具体例をご紹介していきます。

オフィスレイアウトの参考にしていただければ幸いです。

 

INDEX


1.オフィスの個室化とは

2.オフィスを個室化するメリット

3.個室を作るという選択とオフィスの作り方

4.個室の作り方と最適な方法

5.オフィス個室化の効果

6.まとめ

 

1.オフィスの個室化とは


オフィスの個室化とは、オープンスペースのオフィス環境において、個別の仕切り空間や個室を設けることを指します。

従来のオープンオフィスでは、社員同士のコミュニケーションや情報共有を重視していましたが、個室化はプライバシーの確保や集中力の向上を目的としています。

オフィスレイアウトを検討する上で、オープンスペースと個室(ブース化)のどちらか一方が優れているということはありません。

オープンスペースと個室のいずれにも利点があります。

どのようなレイアウトにしていくかといった問題については、オフィスで扱う仕事の内容や従業員の数、社内の状況に応じて自社に合ったスタイルを考えていくことが重要です。

 

2.オフィスを個室化するメリット


オフィスを個室化、あるいは一部個室化することによって得られるメリットは、次の5つです。

オフィスレイアウトを変更する際は、これらのメリットが自社に合っているかどうかをまず検討してみてはいかがでしょうか。

 

・集中力の向上

個室環境では、外部からの刺激や騒音が少なくなります。

それによって、社員は集中して業務に取り組むことができ、生産性の向上が期待できます。

なお、個室化でコミュニケーション不足が心配される場合は、社員同士が気軽に雑談できる休憩室やリフレッシュスペースを別途設けるというアイデアが有効です。

 

・プライバシーの確保

他のスタッフからの視線や騒音を遮断することで、個人のプライバシーを守ります。

何らかの事情があって、プライバシーを保って働きたいと考えている従業員がいるなら、個室は安心して働くための強い味方になります。

 

・創造性の促進

個室は創造性を引き出すための独自のスペースを提供します。

自分自身と向き合う時間や、集中してアイデアを練ることができる環境を提供するため、創造的な仕事に適しています。

 

・機密情報の保護

顧客情報を扱う業務の場合、顧客のプライバシー保護の観点で個室化が必要になるケースがあります。

個室は、他のスタッフから視覚的にアクセスしにくくなるため、機密性の高い業務に従事する部署や企業にとって心強い設備となります。

 

・ 柔軟性と多様性の提供

個室化されたオフィスでは、異なる作業スタイルや好みに合わせて、スタッフが個別のスペースを調整することができます。

企業がある程度の自由、そして柔軟性と多様性をスタッフへ提供することで、スタッフの満足度や働きやすさを向上させることができるでしょう。

 

3.個室を作るという選択とオフィスの作り方


では、新たに個室を作る場合、オフィスレイアウトをどのように検討していけばよいのでしょうか?

次の3つの具体例を挙げてみました。

 

・個室ブースの設置

これはオープンスペース内に、小さなブースを設置する方法です。

ブースのタイプは、1人用、2〜4人用、完全個室タイプ、半個室タイプなど多様で、ここを作業スペースとして使用することでプライバシー保護・集中力の向上が期待できます。

集中して業務に取り組める個室ブースですが、その設置は1台あたり数十万円〜数百万円と高額で、場合によっては消防設備の増設が求められるケースもあります。

このタイプの個室は、営業チームやカスタマーサービスなど、個別の対応や通話が多い部門に適しています。

 

・ハイパーテーションを設置する

ハイパーテーションは天井まで届く高さの仕切りで、電気錠を取りつけることができるなど、カスタマイズの幅が広いのが特徴です。

天井を閉じるタイプは、設置する際に天井設備の移設および増設が必要になります。

次にご紹介するローパーテーションよりも導入費用は比較的高めですが、素材によって料金が変わるため、安価な素材を選べば費用をある程度抑えることは可能です。

 

・ローパーテーションを設置する

ローパーテションは床に置くだけで設置できる低いパーテーションで、ハイパーテーションと比較するとコストも抑えることができます。

ハイパーテーションのように完全なる閉じられた空間を作るのは難しいものの、防音タイプやドアつきのものもあり、レイアウトの変更はある程度柔軟に対応することができます。

集中したい業務を行う従業員の他、管理職やプロジェクトマネージャーなど、重要な会議や機密性の高い業務を行う役職にこれらの個室化は適しています。

 

4.個室の作り方と最適な方法


個室の作り方は、オフィスの数だけ正解があると言っても過言ではありません。

クリエイティブな業界では創造性を重視すべきです。そのためには、プライベートな空間を提供するために、高いコストをかけて完全な個室を備えることが求められるかもしれません。

一方、営業やカスタマーサービスなどのコミュニケーションが重要な部門では、半個室や数人が一緒に利用できるブース型の個室が有効です。

管理職や会議が頻繁に行われる場合は、場合によってパーテーションを使い分けて、オフィスルームを自由に仕切れるようにすると業務がスムーズに行えるでしょう。

オフィスの特性や業務のニーズに合わせて、最適な個室化の方法を探してみるのがおすすめです。

オフィスのデザインやレイアウトにおいては、個室スペースを配置する位置や形状、周囲の環境との調和なども考慮する必要があります。

 

5.オフィス個室化の効果


個室スペースは、社員の働きやすさや生産性向上に寄与する一方で、コミュニケーションやチームワークを阻害する可能性もあります。

そのため、オフィスデザインにおいては、個室スペースとオープンスペースのバランスを取りながら、効果的な配置を考えることが重要です。

オフィスの個室化は、プライバシーの確保・集中力の向上・創造性の促進・機密情報の保護・柔軟性と多様性の提供などのメリットをもたらしますが、コミュニケーションが活発でなくてもそれらが達成できれば業務が上手くいく、というわけではありません。

オフィスレイアウトにとって大切なのは、自社の成長にとって必要なものと従業員の働きやすさの両方を検討して、バランスの取れた結論を見つけることです。

弊社は、オフィスレイアウトの多様な実績で、その結論を見つけるサポートをいたします。

 

6.まとめ


オフィスデザインは、従業員の働きやすさと生産性を向上させる重要な要素です。

これからレイアウトを変更・改修して個室化しようと検討する場合、働きやすさと生産性の向上、この2つのバランスを取る必要があるでしょう。

すなわち、オープンスペースと個室スペースを組み合わせる必要があります。

オープンスペースと個室スペースをほどよくミックスさせることにより、従業員のプライバシーと集中力の両方を考慮しながら、効果的なオフィス環境を構築することができるからです。

サン・プランナーは東京・名古屋・福岡を中心にオフィスのレイアウト・プランニング、インテリア・内装工事、電気系統・通信工事、電話・OA機器販売、オフィス家具販売、引越し、原状回復工事、オフィスツール、採用効率向上オフィスの事業内容を展開しています。

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