オフィスは、私たちが大半の時間を過ごす場所の一つです。
ゆえに、個々の健康や生活する上での充実感に大きな影響を与えると言っても良いでしょう。
一方、地球規模の課題であるSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためには、私たちは自身の居心地の良さだけを追求することなく、環境にも配慮しなければなりません。
そこで今回は、SDGsを取り入れた環境にやさしいオフィスデザインについて、そのメリットとさまざまな可能性を検討してみました。
INDEX
1.企業とSDGs
2.SDGsを取り入れたオフィスデザイン
3.SDGsを取り入れたオフィスデザインのメリット
4.SDGsを取り入れたオフィスデザインの具体例
5.まとめ
1.企業とSDGs
SDGsは、2015年に国連が採択した国際目標で、貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー平等、都市開発、気候変動、平和など大きく17の項目に分かれています。
企業は、自社の事業や活動が社会にどのような影響を与えるかを常に考え、目標達成に貢献できるように努力するよう求められています。
世界全体がSDGsに取り組んでいる現代において、オフィス環境も、地球や人権に配慮した構造が求められています。
2.SDGsを取り入れたオフィスデザイン
オフィスデザインにSDGsを取り入れることで、環境や社会的な問題に対する貢献が期待できます。
・エネルギーの効率化
オフィス内の照明やエアコンなどの電気機器を省エネ仕様にするなどして電力消費量を削減することで、地球温暖化防止に貢献します。
一般的に、電化製品は新しいものの方が省エネ性能が高く、買い替えることで月々の電気代を削減できる可能性もあります。
オフィスで長年交換していない電化製品を使っているという場合は、備品を入れ替えることで電気代など月々の経費を抑えることができるかもしれません。
・廃棄物の分別
プラスチックや紙などの資源ごみを適切に分別して、再利用やリサイクルに回すことで、資源の有効活用や廃棄物削減に取り組みます。
フードロス削減という観点からは、会議などで食品が出て余った場合、適切に保存・再利用していくことも重要です。
分別しやすいゴミ箱の設置や、冷蔵庫・冷凍庫の完備、給湯室の定期的な整理整頓などで、オフィスのゴミを減らし、食品を無駄なく利用することができます。
・ペーパーレス促進
なるべくデジタルデータでのやり取りを行い、どうしても必要な場合には両面印刷やモノクロ印刷をするなど、オフィスでプリンタの使用量を減らすことは森林保護につながります。
プリンタを複数台設置しているというオフィスは、思い切ってプリンタの数を減らし、PCだけでなくタブレットで仕事ができるワークデスクを導入すると、ペーパーレスでも働きやすい環境を整えることができます。
・自転車通勤の促進
オフィス周辺に自転車駐輪場を設置することで、従業員の自転車通勤を促進することができます。
自転車通勤は、交通渋滞の緩和や、健康増進にもつながるため、SDGsの目標である「健康と福祉」の項目に関して貢献することができます。
また、自動車通勤をバイクに変更するだけでも二酸化炭素排出量の削減に貢献することができます。
3.SDGsを取り入れたオフィスデザインのメリット
SDGsを取り入れた環境にやさしいオフィスデザインには、会社や従業員にとっても次のような利点があります。
・コスト削減につながる
省エネ家電の使用、ペーパーレスでプリンタ削減といった施策を実行すると、コスト削減につながります。
電化製品を買い替えたりリフォームをしたりすると一時的なコストは膨らむかもしれませんが、ランニングコストを節約できるため、中長期的に見ると今ここで転換しておく方が経済的であるという可能性があります。
・社会的責任を果たして評価を高める
SDGsを意識したオフィスデザインは、企業が社会への責任を果たしているとアピールできる取り組みでもあります。
また、地域にひらかれたオフィスデザインは、オフィスが位置する地域社会への貢献としても効果的で、会社の評価を高めるだけでなく、「ここで働きたい」と希望する優秀な人材を獲得するため、知名度UPなどに効果が期待できます。
さらに、オフィスで使用する家具なども適正な労働によって作られ、正しい方法で流通しているプロダクトを選ぶことで、社会的な責任を果たすことができます。
・健康増進につながる
SDGsに配慮したオフィスデザインは、外気や自然光を取り入れて空調や照明をなるべく使わない、残業を当たり前にしないでオフィスで使う電気量を削減する、自転車通勤を奨励するなど、従業員の心理的・身体的な健康増進にもつなげることができます。
SDGsに配慮したオフィスデザインのために大掛かりなリフォームを検討する際は、座り心地の良い椅子や高さ調節ができるデスクなども導入して、個々の従業員が働きやすい環境を徹底的に追求するのもおすすめです。
働きやすさは、業務効率UPにもつながるため、長い目で見ると働きやすい環境の整備・投資は、企業成長につながっていると見ることができます。
4.SDGsを取り入れたオフィスデザインの具体例
SDGsには17もの目標があります。
そのため、さりげないことの一つであっても、実はSDGsに配慮した取り組みになっている可能性があります。
・自然光を最大限活かして電力消費を削減
窓を大きくとって自然光が多くオフィスに入る設計にすることで、照明設備の使用を抑えることができます。
また、自然光を感じやすいレイアウトにしたり、冷暖房効率の良い間取りを追求することで、一年を通して電力使用量を削減して、環境に配慮したオフィスを構築することも可能です。
・バリアフリー仕様で誰もが働きやすく
男性・女性・ハンディを持つ人、誰もが動きやすく働きやすいバリアフリー仕様にすることで、差別のないオフィスを実現できます。
子育て世代が安心して働ける環境づくり、社内のコミュニケーションが活発化するレイアウトなどもSDGsに配慮した新しいかたちのオフィスとなるはずです。
・壁面緑化で空気を健やかに
壁に植物をレイアウトする壁面緑化で、空気の質を改善してオフィス内が快適な温度を保ちやすくするのも、SDGsに関連したオフィスデザインです。
壁面緑化は建物を外から見ても美しく、地域のシンボルになったり、オフィスの目印になったり、何かと話題を呼べる可能性もあります。
・テレワークや協業しやすい次世代のレイアウトも効果あり
多様な働き方を許容して、企業や人同士が協業しながらより良い社会を目指すために、次世代型のオフィスレイアウトを導入するのもおすすめです。
PCを操作しやすいデスクや椅子のセットを導入する、テレワークとオフィス出勤している従業員が密にコミュニケーションを取れるようなネットワークシステムや会議ブースの設置など、業務効率と働きやすさを両立できるデザインがあります。
5.まとめ
SDGsを取り入れた環境にやさしいオフィスデザインには、環境保護、従業員の健康増進、コスト削減、社会的評価の向上といったメリットがあります。
2015年にSDGsが定められてから約8年が経とうとする今、オフィスデザインにSDGsを取り入れる企業は、増えつつあります。
企業がSDGsに取り組むことは今や当たり前に求められることであり、社会的責任を果たすという意味でもますます重要度が高まっていくことでしょう。
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