オフィス空間は、従業員の生産性に大きな影響を与えます。
快適な環境で働くことで、ストレスや疲労が軽減され、仕事に集中できるようになります。
今回は、従業員の生産性を向上させるためのオフィス空間について、その特徴と取り組みを中心に解説します。
INDEX
1.優れたオフィス空間の特徴
2.ワークライフバランスを考えられる次世代のオフィス空間を
3.まとめ
1.優れたオフィス空間の特徴
まず初めに、優れたオフィス空間が兼ね備えていることが多い特徴について、挙げてみます。
当てはまる特徴が多いオフィス空間ほど、従業員にとって仕事がしやすい空間になっていると言えます。
・オープンな空間
優れたオフィス空間は、オープンな空間であるという考え方が主流となっています。
オープンな空間とは、部署や個人のデスクスペースがパーテーションなどで仕切られた個室ではなく、大きな空間を共有するスタイルとなっている状態を指します。
このようなスタイルは、従業員同士のコミュニケーションの活性化につながり、チームワークを発揮しやすくなります。
・自然光と照明
優れたオフィス空間は、自然光が入り込むような設計になっていることがあります。
窓や天窓などを設けることで、自然光を取り入れることができます。
また、照明にもこだわりがあります。
というのも、人は室内が暗すぎると作業効率が低下するだけでなく、明るすぎても眼精疲労や集中力の欠如といった状態になりやすいためです。
快適なオフィス空間では、照明も常に適度な明るさを保つように工夫されています。
・人間工学に基づいた家具
オフィス家具は、人間の身体的特徴や心理的特性を考慮してデザインされたものを用意すると良いでしょう。
正しい姿勢で座ることができるデスクのセットは、集中力を高めやすいだけでなく、腰痛や肩こりの軽減にもつながります。
なお、人間工学のことをエルゴノミクスといい、この観点で設計されたものをエルゴノミクスデザインと言います。
・アクセントカラー
会社といえば、その室内は無機質と思うかもしれません。
しかし、以外にも快適なオフィス空間には、アクセントカラーが使われています。
アクセントカラーとは、グレーやブラウンといった落ち着いた色調の中に、鮮やかな色をアクセントとして加えたもののことです。
アクセントカラーは、視覚的に目立ちやすく、印象に残りやすいため、従業員のモチベーションアップにつながります。
2.優れたオフィス空間にするための設計ポイント
快適と感じられるオフィス空間への取り組みには、以下のようなものがあります。
設計で留意すべきポイントをまとめました。
・フレキシブルなスペース設計
従業員の生産性を高めるためには、フレキシブルなスペース設計が必要です。
フレキシブルなスペース設計とは、会議室や個人用のスペースなど、さまざまなニーズに合わせて、自由に使い分けることができる空間のことです。
従業員が自分の作業スタイルに合わせて使えるようにすることで、生産性が向上するとされています。
・グリーンスペースを設計に取り入れる
グリーンスペースとは、植物を使った空間のことです。
オフィスにグリーンスペースを設置することで、従業員のストレス軽減やリラックス効果が期待できます。
一般的にグリーンスペースには空気浄化効果があり、健康面にも良い影響を与えると考えられています。
・リモートワークに対応した環境設計
オフィス空間の中に、リモートワークに適した環境を設けることで、従業員の生産性を向上させることができます。
例えば、静かなスペースやビデオ会議用の設備などが必要です。
オンラインでつながって仕事ができる環境を整備することで、リモートワークをしている従業員だけでなく、日本全国や世界にも容易にアクセスすることができます。
・健康に配慮した空間設計
健康に配慮した空間設計を行うことで、従業員の健康管理がしやすくなります。
例えば空調や換気設備の充実、誰でも使いやすく清潔なトイレの設置などが必要です。
・コラボレーションを促す設計
従業員が部署やチームの垣根をこえてコラボレーションできるような構造設計も、会社全体の生産性を向上させるために重要です。
例えば、オープンスペースを設けることで、部署間のコミュニケーションが活発化し、アイデアの共有や問題解決がしやすくなります。
会議室やホワイトボードなどの設備を充実させて、ちょっとしたことを共有・相談できるような環境を作り出すことも必要です。
・オフィス内の移動の効率化
オフィス内を移動を効率化させることも、生産性向上につながります。
具体的には必要な設備や書類がすぐに手に入るように、必要なものがすぐに手に入るように、スペースの配置を工夫することが必要です。
また、エレベーターやエスカレーターの位置を考慮することで、移動時間を短縮することもできます。
・ブレインストーミングスペースの設置
アイデアを出し合うためのスペースも重要です。
ブレインストーミングスペースを設置することで、従業員が自由にアイデアを出し合うことができます。
また、ブレインストーミングスペースには、アイデアを書き出すためのホワイトボードやプロジェクターが必要になるかもしれません。
こうした備品を充実させることも優れたオフィス設計における、重要なポイントです。
・リフレッシュできるスペースの設置
リフレッシュできるスペースの設置も、生産性を高めるためには重要です。
リフレッシュ・スペースには、業務中でもちょっとひと息つける休憩スペースや、食堂が含まれます。従業員は、リフレッシュ・スペースで休憩したり食事したりすることで、ストレスを解消し、新鮮な気持ちで業務を行うことができるでしょう。
3.ワークライフバランスを考えられる次世代のオフィス空間を
次世代に即したオフィス空間を構築するためには、ワークライフバランスについて知っておくことも重要です。
ワークライフバランスを考えることは、従業員の生産性向上につながる要素の一つと言えるでしょう。
長時間の勤務が日常化する職場や、ストレスの多い環境は従業員のモチベーションを下げる原因となります。
人手不足や多忙を理由にこうした状況が常態化しているなら、早急に従業員のワークライフバランスを改善することが必要です。
例えば、フレックスタイム制度やテレワーク制度の導入、メンタルヘルスケアに気を配れる空気づくりなど、従業員が働きやすい環境を整えることが大切です。
これらの取り組みにより従業員はストレスを軽減し、健康な状態を維持することができます。
また、こうした制度を一部でも導入しやすいオフィス空間づくりを行なっていくことが大切です。
4.まとめ
優れたオフィス空間の特徴や、設計時に行いたい取り組みは、いずれも従業員の生産性向上に大きな影響を与えます。
中長期的にみると、社内コミュニケーションやワークライフバランスの改善など、総合的な取り組みも快適なオフィス空間によって実現できるかもしれません。
オフィスを設計する時、または移転する時には、従業員の生産性向上を目的とした空間設計を行うことが重要です。
従業員が働きやすいと感じる職場づくり、生産性向上につながる取り組みの実施によって、企業としての競争力の向上、さらに従業員の満足度の向上など、さまざまなメリットが生まれることでしょう。
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