近年、新型コロナウイルス感染拡大等の影響で働き方が多様化し、オフィスの規模を小さく作り変える企業や、起業の際に小規模オフィスを選択する会社が増加しています。
今回は、そんな小規模オフィスの中でも60坪以下のオフィスデザインのポイントについてご紹介します。
INDEX
1.小規模オフィスのメリット
2.ゾーニングについて
3.レイアウト
4.内装のポイント
5.まとめ
1.小規模オフィスのメリット
小規模オフィスには次のようなメリットがあります。
・コスト削減
小規模オフィスの最も大きなメリットは、コストが削減できることです。
オフィスの賃料だけでなく、光熱費をはじめとした固定費や、家具や什器等の初期費用が抑えられます。
・コミュニケーションがとりやすい
小規模オフィスはスペースが限られている為、物理的な近さによって社員同士の距離が近くなり、状況の把握がしやすくなる等コミュニケーションがとりやくなります。
また、それにより業務の効率化や生産性の向上も見込まれます。
・統一感のあるオフィスデザイン
小規模オフィスにすることで、オフィス全体のデザインを統一しやすくなるというメリットもあります。
オフィスデザインには社員の満足度の向上や、訪問客へのイメージアップなど大きな役割があります。
小規模オフィスでは配置や動線がイメージしやすいうえ準備するオフィス用品が少ないため、デザインを統一することも容易です。
2.ゾーニングについて
小規模オフィスについて一番重要といわれているのが「ゾーニング」です。
ゾーニングとは空間をテーマや用途に分けて考えることを言います。
例えば、応接室や会議室をエントランスから近い位置に設置しておくと、来訪者の案内もスムーズに対応できます。
その為場所の関連性についても考える必要があります。
また、小規模オフィスはスペースが限られているため、優先順位付けが重要です。
利用度の高い場所のスペースを広く、利用度の低い場所を狭くすることが、限られたスペースの中で快適に過ごすポイントになります。
レイアウトを始める前にゾーニングをしっかりと行うことで、働きやすさやセキュリティ性の優れた空間を演出できます。
3.レイアウト
限られたスペースを効率よく使うため、小規模オフィスのレイアウトで気をつけたいポイントについてご紹介します。
・収納スペースの工夫
小規模オフィスでは、収納できる空間が限られています。
オフィスが窮屈に感じない最も良い方法は、収納するもの自体を減らすことです。
例えば、資料はすべてペーパーレス化にすれば、収納スペースとコストを削減でき、加えてセキュリティの向上にも繋がります。
また収納家具は、オープンシェルフがおすすめです。扉や背面がないため、閉塞感を与えない収納が可能になります。
機能的にも、棚の両面からものを取り出すことができるので、パーテーションとしての役割も兼ねられます。
・パーテーションの有効活用
小規模オフィスでよく問題になることは、視界が遮られることによって生じる閉塞感です。
小規模オフィスでは壁や視界を遮る高さのモノを配置してしまうと圧迫感が出てしまう為、ガラスやクリアなパーテーションを使い視線を遮らない抜け感を演出することで開放感を出すことが出来ます。
・デスクレイアウト
職種や業務内容によって働きやすいレイアウトは異なってきます。
仕事に集中しやすい机の向き、動きやすい導線など、日々の仕事内容をイメージして生産性が高まるレイアウトを考えることが重要です。
【対抗式(島形)レイアウト】
さまざまな職種に向いているのが対向式(島型)レイアウトです。
デスクを向かい合わせに配置するレイアウトで、隣や向かい合わせの席の社員ともコミュニケーションが取りやすい点が大きな特徴です。
一カ所にまとめてデスクを配置することで、小規模オフィスでもスペースを効率よく使えます。
【背面対向式レイアウト】
次に、共同作業を必要とする企画開発職などに向いているのが背面対向式レイアウトです。
背面対向式レイアウトは社員同士が対面しないように背中を向け合うレイアウトです。
お互いの視線を気にせずに業務ができる一方で、横と後ろに社員がいるためコミュニケーションが取りやすい点が大きな特徴で、デスクの間にテーブルなどを設置して簡単なミーティングができるスペースを作ることで、小規模オフィスでもスペースを効率よく使えます。
【フリーアドレス】
そして、外出が多い営業職やテレワークが多い職種などに向いているのがフリーアドレス型レイアウトです。
社員の席を固定するのではなく、デスクとイスだけを用意し、空いている席に自由に座って業務を行うレイアウトで、デスクの配置としては対向式レイアウトを用いることがほとんどですが、外出している社員がいた場合にスペースを効率よく使える点が特徴です。
社員全員分の座席を準備しないため、小規模オフィスでも必要最低限の什器でスペースを効率よく使えます。
内勤率が高いオフィスであれば席を固定する「対向式(島型)レイアウト」「背面対向式レイアウト」がおすすめです。
しかし、外勤率が高いオフィスであれば席を固定しない「フリーアドレス」を導入するとワークスペースの有効活用ができる為おすすめです。
・ミーティングスペースは広めにとる
小規模オフィスで見落とされがちなのがミーティングスペースです。
ミーティングスペースは狭く作ると圧迫感が出たり、パーテーション等を用いた簡易的なものにしてしまうと会話や雑音が気になったりと会議に影響を及ぼすことがあります。
そのためミーティングスペースは、収容可能人数を想定よりも多めに設定し、ゆとりのある空間にすることが大切です。
また、ミーティングスペースは社内の人だけでなく社外の方達とも使う場所の為、清潔感が出るように心がけましょう。
4.内装のポイント
小規模オフィスではインテリアや照明等の内装を工夫することも空間を広く見せるポイントです。
ここでは内装を考える際に大切なポイントをご紹介します。
・家具は高さを意識する
空間が狭く感じる理由の一つとして家具の高さがあげられます。
狭い場所に壁や仕切り等高さがあるものを置いてしまうと圧迫感を感じてしまいます。
そのため、棚や書棚は目線を遮ることない背の低いものを選ぶことが大切です。
可能な限り遠い距離まで視線が届くようにすることで圧迫感が減り、開放感を得られます。
・色使い
何色も多用するのではなく、3色に絞ることで統一感のある空間がつくりだせます。
メインカラーは白やペールトーンの明るい色がおすすめで、壁や床の色に白を用いることで、自然光などの外からの光を反射しやすく、オフィス全体が明るく見える為より広く開放感のある空間になります。
コーポレートカラーを取り入れる場合は、メインで使用するのではなく、クッションや小物など差し色として使用してアクセントをつけましょう。
・間接照明
間接照明によって天井や壁・床などに照明を当て空間に陰影を作ることで、奥行きを感じさせることができます。
部屋の隅は陰になりやすい為、ここを間接照明で照らすことによって奥行きが生まれ部屋が広く感じる効果があります。
オフィスでは間接照明のみだと暗い為、直接照明と組み合わせて使用するのがおすすめです。
5.まとめ
小規模オフィスは限られたスペースを効率よく使うことが大切になります。
規模が小さいからこそのメリットや注意点がある為、働き方に合わせたオフィスデザインが必要となります。
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